43＊雅紀side ページ43
和「＿＿グスッ＿＿」
５分位翔くんの撫で肩を借りて静かに泣くと
やっと本当に落ち着いてきたみたいでニノは
『もう平気』っと翔くんから離れた。
和「翔さん、本当になで肩だね・・・」
ニヤッと笑いながらニノが言うと
翔くんも『うるさいなぁ』と笑う。
＊
＊
少しするとニノが口を開いた。
和「ゴメンね。困らせちゃって。
仕事はー・・・ダメかなぁ・・・？」
ニノが半笑いで足を見る。
＊
外では雨が降っていて、昼なのにこの病室に光は差し込まない。
＊
その時ちょうどコンコンっと
ドアが叩かれて白い白衣をきた医者が入ってきた。
歳は、俺らより少し上。
もっと上かもしれなかったが、いくつか若く見えた。
普段は鋭い目をしているけど、
笑うと目尻にシワが出来て人懐っこい笑みをみせる先生だ。
名前のところには『木村』と書かれている。
＊
木村「二宮さん、起きられましたね」
和「はい」
木村「気分は？まぁ、よくは無いですよね」
ニノの涙目を見て察したのか
木村先生は気遣うように言った。
和「ええ、まぁ・・・」
木村「二宮さん。
もう何度もお願いしてるんですけど、
入院、して頂けませんかね」
＊
病室がまた静かになる。
何度も、ってことは前から入院勧められてたんだ。
和「先生も意地悪な人だなぁ・・・」
なにも皆の前で言わなくても、とニノがいじける。
雅「仕事の事なら安心して!
バッチリ俺らがこなしとくよ？」
結構本気で言ってみるけど
ニノはまるで馬鹿にした様子で笑う。
和「貴方に言われてもねぇー・・・(笑」
雅「俺、ニノのとこ支えてみせるから、」
潤「俺もだから」
＊
今度は笑わずに言うとニノも分かった、と頷いた。
和「ねぇ、良いかな？」
ニノが翔くんとリーダーを見上げる。
二人は勿論頷いた。
＊
木村「では、入院でいいですね」
そう聞く木村先生にニノは頷いて
和「ちゃんと・・・
ちゃんと戻るからね」
と、翔くんの服の裾をもって呟いた。
＊
＊
ちゃんと、の意味は言わなかったけど
俺らにはその言葉で充分伝わった。
充分すぎるくらいに。
でも、ここからニノがどれだけ苦しむか
それはこの時、わかっていなかった。
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希衣(プロフ) - 美咲さん» おかげさまで足もうすっかり復活です！！そろそろ移行ですが、よろしくお願いします。 (2014年5月3日 16時) (
レス) id: 3357bf8a42 (このIDを非表示/違反報告)
希衣(プロフ) - 紫苑さん» ありがとうございます(^^♪策を練って良い内容にしていくので、よろしくです！！ (2014年4月27日 20時) (レス) id: 3357bf8a42 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - 続きが気になる！ここまで読んですごく面白かったです。更新、大変だとは思いますががんばって下さい！応援してます。 (2014年4月13日 19時) (レス) id: 354c98adff (このIDを非表示/違反報告)
美咲 - 希衣さん» ごゆっくりー(笑)お気をつけて (2014年3月17日 19時) (レス) id: b28b5aa396 (このIDを非表示/違反報告)
希衣(プロフ) - 碧李さん» うん(●´ω｀●)ありがとう！！よゆー♪ 碧李のパワーで治ったわ！！笑 (2014年3月17日 7時) (レス) id: 3357bf8a42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：希衣 | 作成日時：2014年2月2日 17時
