雨の日の忘れ物 (緑)

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神山「…もう、俺 時間ないねん。」





A「どういうこと…？」





神山「そろそろ消えてまう。

願い、叶えてもらったから。


そういう…約束やねん。」





A「なんで…

私に幽霊だってバレたから…？」





神山「もともと
タイムリミットは 決まっててん。


…今日、Aに会って、
何も言わずに 消えようと思ってた。」





A「ともくん…」





神山「そうやって
Aに 俺の名前 呼んでもらえるのも…

今日が 最後や。」





私の方を見て 微笑むともくん。








その笑顔が悲しくて。





辛そうで。









思わず その頬に触れた。





ともくんは その私の手を ぎゅっと握って。









神山「…ずっとずっと前から Aのこと 好きやったで。」





私の目を じっと見て言う。







A「…ともくん…」









そんな ともくんが愛しくて。





ぎゅっと強く抱きしめた。









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こんなにも 好きで 好きで たまらないのに。





いなくなってしまうなんて…









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