8話目 読書は楽しい by神無月 ページ10
貴) ｢ん…ぁ…朝…｣
眩しい光が差し込んできて､薄らに目を開ける｡
可愛らしい小鳥の鳴き声が聞こえる｡
貴) ｢あいててて…昨日､布団惹かずに寝ちゃったんだなぁ…｣
布団を引かずに寝たせいか､身体が痛い｡
貴) ｢取り敢えず､着替えなくちゃ…｣
血痕の残る服を脱ぎ､新しい服に着替える｡
後で自分で洗濯しておこう｡これを人にやってもらうのは気が引ける｡
ネクタイを締め､手袋をはめて､着替えは完了｡
眼帯は…大丈夫､ずれていない｡
貴) ｢ふあぁ…まだ眠い…｣
小さく欠伸をして､部屋を出ようと思ったのだけれど
貴) ｢また弟達に刀を投げられるのもなぁ…｣
悲しくなってしまうので､呼ばれるまで自分の部屋に居ることにした｡
貴) ｢そう言えばこの部屋､よく見ていなかったな…｣
少し部屋の中を見ることにした｡
机に座布団､洋服を仕舞う箪笥､本がぎっしり詰まった本棚…
よくよく見てみると､飽きないくらい物があった｡
貴) ｢この本､面白そう…!｣
本棚から手にとったのは､小説｡
著した人とか挿絵を描いている人とかはあまり詳しくないけれど､絵も綺麗で題名も何か惹かれるものがあった｡
貴) ｢暫く､これを読んでいようかな…｣
適当に腰を下ろすと､本を開いた｡
ﾊﾟﾗ､と本を捲る音だけが部屋に響く｡
中身はとても面白くて､ついつい読み進めてしまう｡
貴) ｢すぅ…すぅ…｣
加) ｢おーい､そろそろご飯だよー｣
どうやら寝てしまっていたようで､呼びに来てくれた声に気が付かなかった｡
加) ｢ねぇ､いんのー?入るよー?｣
襖を開ける音がする｡
加) ｢…あれ､寝てるし｡ちょっと､起きてー朝ごはんー｣
肩を揺さぶられた｡
貴) ｢…っ!あ､すみません…おはようございます｣
加) ｢ん､おはよ｡ご飯だから主に頼まれて呼びに来たよ｣
貴) ｢あぁ､有難うございます｡今行きます｣
本を閉じ立ち上がった｡
加) ｢…読書が趣味?｣
貴) ｢いえ､趣味というわけではないんですけど…面白そうなものだったので｣
加) ｢ふぅん､そーなんだ｡後で俺にも紹介してよ｣
貴) ｢えっ…あ､じゃあ､読み終わったらお貸ししますよ｣
加) ｢ほんと?じゃあ読む｣
貴) ｢…はい!｣
この人も､いい人そうだ｡
赤色が特徴的な､綺麗な顔立ちをしている｡
まるで良く出来た人形のよう…
愛されるのかな?
9話目 朝餉の時間 byれいにゃん→←7話目 浦島さん byれいにゃん
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れいにゃん(プロフ) - 夜桜狐さん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです。これからも頑張って更新していくのでよろしくお願いします！ (2016年11月2日 11時) (
レス) id: 67cb19b169 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜狐(プロフ) - 面白いです！ 続きが気になります！ (2016年10月31日 21時) (レス) id: c90e88cca6 (このIDを非表示/違反報告)
れいにゃん(プロフ) - こんのすけ二号さん» コメントありがとうございます!今の話が落ち着いたら鶴丸との絡み書きますね!w それとレス遅れてすみません… (2015年9月28日 19時) (レス) id: a618e215cf (このIDを非表示/違反報告)
こんのすけ二号 - 面白いですね！更新頑張ってください！そしてもっと鶴丸との絡みをしてほ((殴スミマセン（汗） (2015年9月16日 7時) (レス) id: f6ea566b76 (このIDを非表示/違反報告)
れいにゃん(プロフ) - キョロきど@白猫だとナギトさん» コメントありがとうございます…!これからも頑張ります! (2015年8月30日 23時) (レス) id: a618e215cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいにゃん 卍神無月卍 x他1人 | 作成日時：2015年8月7日 19時
