28話 探索開始 ページ32
早朝､日の出前｡作戦決行の日｡
殆どこの日の話はしていない｡必要以上の接触もしていない｡
全員が欠ける事無く集合できているのを見れば､作戦はバレずに伝達に成功したと見ていいだろう｡
鯰) ｢…無事集まれて良かったです｡今回の最終目的はA兄を連れ戻す事｡一刻を争います､早速出発しましょう｣
鶯) ｢まぁ待て､そう焦るな｡大事な時こそ準備は念入りにな｣
鶴) ｢そうだぜ鯰尾､準備も万端にしてから行こう｣
そう言うと鶯丸さんと鶴丸さんが持ってきていた袋をごそごそと漁り始める｡
鶴) ｢遠征に行くのとは違うんだ｡ちゃんとした装備がいるだろう?｣
ｽｯ…と取り出したのは特上の刀装｡
鯰) ｢ど､どこからパクってきたんですか!｣
鶴) ｢失礼な!それらしい理由をつけて拝借してきたんだ｣
ほい､なんて言いながら手渡してくる｡他の人達も見れば刀種別できっちり人数分拝借していた｡
鶴) ｢さ､装備して行くぞ｣
獅) ｢何て言えばあの主からこんな量の特装備拝借できんだよ…｣
鶴) ｢その説明は後でする｡鯰尾､取り敢えず場所を指定してくれ｡こっちには手掛りになりそうな物は一つもないからな､面倒だが虱潰しに行くしかない｣
兎に角行き先を指定してその時代へと飛ぶ｡
三) ｢さて､着いたな｡何処から探索に入ろうか｣
小) ｢今の所奴の気配は感じないが…｣
獅) ｢感じないってよりは…うーん…｣
鶯) ｢遡行軍の気が混じりすぎて埋もれてしまっている､が正しいのかもしれないな｣
鶴) ｢やれやれ､これは思った以上に難航しそうだな…｡ま､ここでぐだっていても仕方ない｡先に進もう｣
骨) ｢俺が先頭を行こう｣
鯰) ｢じゃあ俺が殿で!後ろは任せてください!｣
大雑把に列を組みながら先へと進む｡
何度か遡行軍と当たりながらも､手掛りを探して回った｡
段々辺りが明るくなっていく｡
そして太陽が高く昇った頃｡
獅) ｢駄目だー!!全っ然見つからねぇ!!｣
三) ｢隠れるのが案外上手いらしい…｣
小) ｢もう此処ではないのでは…?｣
鶯) ｢骨喰､鯰尾｡ここらで少し休憩にしよう｣
鶴) ｢朝餉もまだだったな｡飯でも食おうぜ｣
鯰) ｢え､ご飯まで持ってきてたんですかっ?｣
鶯) ｢勿論だ｡茶の準備もあるぞ｣
またも袋から取り出されたそれは風呂敷に包まれた大きな箱だ｡
鶴) ｢昨日の夕餉の残りだがな｡腹の足しにはなるだろ｣
何処でこんなに…と疑問を持ちつつも空腹には勝てず休憩へと相成った｡
続く (更新停止中)
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れいにゃん(プロフ) - 夜桜狐さん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです。これからも頑張って更新していくのでよろしくお願いします！ (2016年11月2日 11時) (
レス) id: 67cb19b169 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜狐(プロフ) - 面白いです！ 続きが気になります！ (2016年10月31日 21時) (レス) id: c90e88cca6 (このIDを非表示/違反報告)
れいにゃん(プロフ) - こんのすけ二号さん» コメントありがとうございます!今の話が落ち着いたら鶴丸との絡み書きますね!w それとレス遅れてすみません… (2015年9月28日 19時) (レス) id: a618e215cf (このIDを非表示/違反報告)
こんのすけ二号 - 面白いですね！更新頑張ってください！そしてもっと鶴丸との絡みをしてほ((殴スミマセン（汗） (2015年9月16日 7時) (レス) id: f6ea566b76 (このIDを非表示/違反報告)
れいにゃん(プロフ) - キョロきど@白猫だとナギトさん» コメントありがとうございます…!これからも頑張ります! (2015年8月30日 23時) (レス) id: a618e215cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいにゃん 卍神無月卍 x他1人 | 作成日時：2015年8月7日 19時
