25話目 お願い2 鯰尾side by神無月 ページ28
獅) ｢わかってる｡…ぜってー､連れ戻すぞ｣
鯰) ｢…はい､よろしくお願いします｣
そしてまた､何事もなかったように別れる｡
獅子王さんは話を終えてすぐ､ゲームをすると言って張り切って部屋に戻っていった｡
後は､小狐丸さんかな｡
暫く歩いていると､見えない尻尾と耳が揺れそうな勢いで上機嫌な小狐丸さんに遭遇した｡
丁度いい｡俺はそう思い話しかけた｡
鯰) ｢小狐丸さん､今日は機嫌いいですね?｣
小) ｢…おぉ､鯰尾か｡いや､ぬしさまに毛並みを整えていただいて｡小狐の毛はもふもふだと､褒められた｣
相当嬉しかったんだろう､ふわりと先程主によって整えられたばかりの髪の毛をその場で揺らしてみせた｡
主も小狐丸さんの髪の毛に手を入れてもふもふするの好きだって言ってたっけ｡
確かに､柔らかそうな髪の毛してるよね…｡
鯰) ｢主に褒められるって､何か無性に嬉しいですよね!｣
小) ｢そうじゃな､やはり褒められるのは嬉しい事｣
ほのぼのとした会話が続く｡
段々､本題を口にしづらくなってきた…｡完全にタイミング見失ったかも…｡
そう思いながら話をしていると､不意に
小) ｢…鯰尾は何か用があって話しかけてきたのだろう?｣
そう､小狐丸さんが言ってきた｡
いきなりの事に直ぐには反応できなかった｡ただ､これは願ってもない話を振るチャンス｡
辺りに自分達以外の気配がない事を確認してから､何とか言葉を絞り出す｡
鯰) ｢実は…｣
俺の脳内で組み上げた変わりない文章を､そっくりそのまま言う｡
小狐丸さんは黙って俺の話を聞いていた｡
そして､聞き終えると
小) ｢…確かに､あ奴の事は気になっていた｡それに､御主等がどれだけあ奴の事を想っているか､よくわかった｡この小狐丸､微力ながら力になろう｣
そう言い､承諾してくれた｡
鯰) ｢有難うございます!良かった､オッケーしてもらえて｣
小) ｢行かない等と言うわけがなかろう?其処まで薄情では無いつもりだ｣
そう言われる事が､何だか嬉しかった｡兄弟が認められているみたいで､嬉しかった｡
この人達が集まってくれたら
何だか絶対､取り戻せる気がする｡とても心強い｡
大丈夫
俺達なら､この人達となら｡
待ってて､今探しに行くから｡絶対見つけるから｡
待ってて｡
文字数の関係で2話使わせていただきました!
獅子王との絡み少ないですね…配分下手くそですみません…
後小狐の口調めっちゃうろうろしました…すいません…
26話目 願い 骨喰side by れいにゃん→←24話目 お願い 鯰尾side by神無月
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れいにゃん(プロフ) - 夜桜狐さん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです。これからも頑張って更新していくのでよろしくお願いします！ (2016年11月2日 11時) (
レス) id: 67cb19b169 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜狐(プロフ) - 面白いです！ 続きが気になります！ (2016年10月31日 21時) (レス) id: c90e88cca6 (このIDを非表示/違反報告)
れいにゃん(プロフ) - こんのすけ二号さん» コメントありがとうございます!今の話が落ち着いたら鶴丸との絡み書きますね!w それとレス遅れてすみません… (2015年9月28日 19時) (レス) id: a618e215cf (このIDを非表示/違反報告)
こんのすけ二号 - 面白いですね！更新頑張ってください！そしてもっと鶴丸との絡みをしてほ((殴スミマセン（汗） (2015年9月16日 7時) (レス) id: f6ea566b76 (このIDを非表示/違反報告)
れいにゃん(プロフ) - キョロきど@白猫だとナギトさん» コメントありがとうございます…!これからも頑張ります! (2015年8月30日 23時) (レス) id: a618e215cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいにゃん 卍神無月卍 x他1人 | 作成日時：2015年8月7日 19時
