16話目 顕現 by神無月 ページ18
貴) ｢よし…!｣
戦闘はあまり自信はないけれど…足止めくらいにはなるかもしれない｡
戦闘開始｡
そう思った時､
不意に､声が聞こえてきた｡
?) ｢よぉ､久しぶりだなぁ｣
…誰だよ?
?) ｢嫌だなぁ忘れちまったか?…そうだよなぁ､ここ暫くは出てなかったからな?｣
誰､ともう一度問おうとして
俺は言葉を飲み下した｡
何故なら
さっきから話しかけてくる奴が､答えをくれたからだ｡
?) ｢名乗っちまった方が良いか?…俺の名はA｡つまり俺は､お前だよ｣
俺…!?
?) ｢そう､お前も俺だ｡おっと､攻撃が来るぜ?｣
獅) ｢Aっ!!｣
一閃｡
貴) ｢っ!!｣
間一髪､避けられた｡
薙刀が空を薙ぐ｡
相手に向かい刀を振るう｡
しかし
貴) ｢効かない…!?｣
殆ど攻撃を受けていないように見える｡
?) ｢…なぁ､俺なら彼奴等を一掃することができる｡だからその身体､俺に渡せ｣
駄目だ､渡せない｡そんな事､出来ない｡
?) ｢兄弟やここに居る奴らがやられてもいいのか?｣
っそれも駄目だ…｡
?) ｢…選べよ｡俺に身体を渡すか､ここに居る奴ら全員犠牲にするか｣
……本当に､やれるんだな?
?) ｢あぁ､勿論｣
…分かった｡身体を渡そう｡
?) ｢…そう来なくっちゃなぁ｣
そこで俺の意識は途切れた｡
代わりに
貴) ｢ｯｸｸｸｸｸ…｣
｢俺｣が､姿を見せる｡
貴) ｢っあぁ…やっと出られた…｣
攻撃が来る｡
貴) ｢…ずっとこの時を待ってたんだ｣
ｸﾞｼｬﾘ
刃を突き刺せば､其奴はあっけなく崩れた｡
貴) ｢どっからでもかかってこいよ｡…俺を楽しませろ｣
その声を皮切りに矛先が目前に迫る｡
貴) ｢ｸｸｸ…こいつらは強そうで喰い甲斐がありそうだ｣
矛を受け止め､横へ流す｡
其処から脇を狙い
そして核へ｡
其奴も潰れた｡
貴) ｢大将の首…早く落としてぇな…｣
そう思いながら大量に迫り来る奴らを斬り伏せていく｡
敵が地に伏せる姿は
何とも無様で心地良い｡
戦場を､敵の間を駆け抜けていく感覚｡
敵を斬った時にくる重み｡
何もかもが､心地良い｡
貴) ｢っはは…もっと!もっとだ!まだ足りねぇ…!もっと味わわせてくれ…!｣
この心地良さを
もっと
もっとくれ｡
まだ足りない｡
満足できない｡
この心地良さで､俺を満たして｡
もう収まりきらなくなって､零れてしまうくらいに｡
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れいにゃん(プロフ) - 夜桜狐さん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです。これからも頑張って更新していくのでよろしくお願いします！ (2016年11月2日 11時) (
レス) id: 67cb19b169 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜狐(プロフ) - 面白いです！ 続きが気になります！ (2016年10月31日 21時) (レス) id: c90e88cca6 (このIDを非表示/違反報告)
れいにゃん(プロフ) - こんのすけ二号さん» コメントありがとうございます!今の話が落ち着いたら鶴丸との絡み書きますね!w それとレス遅れてすみません… (2015年9月28日 19時) (レス) id: a618e215cf (このIDを非表示/違反報告)
こんのすけ二号 - 面白いですね！更新頑張ってください！そしてもっと鶴丸との絡みをしてほ((殴スミマセン（汗） (2015年9月16日 7時) (レス) id: f6ea566b76 (このIDを非表示/違反報告)
れいにゃん(プロフ) - キョロきど@白猫だとナギトさん» コメントありがとうございます…!これからも頑張ります! (2015年8月30日 23時) (レス) id: a618e215cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいにゃん 卍神無月卍 x他1人 | 作成日時：2015年8月7日 19時
