第178話 ページ28
貴女side
長い間眠っていたせいか、昼夜逆転していて
日中は凄く体が重い
…今日はお日様がよく輝いていて
『よく眠れそう…』
うとうととし始める
気がつくと私は眠りについていた
暫くして
『…んっ…』
肌寒さを感じて目を開けると、数時間また寝ていたようだ
また、一日を無駄にしてしまった気が
そんなことを思っていると、少しだけ違和感に気づく
『…あれ？』
私がかけていた白い布団に広がる綺麗な折紙で作ったお花や動物
勿論、自分がやった覚えはない
『また…』
ここ最近起きている不思議な現象
明るいうちにお昼寝をすると、いつも何かしら起きている
前は…枕元にたくさんのお花
その次の時は…髪の毛が三つ編みにされていた
『…まさか、夢遊病？』
私、気が付かない間に夢遊病になっていたのかしら
でも…これ
今日の折り紙
片方は綺麗に折られていて
もう一個は少しだけ雑に折られている
『どう考えても…2人いる？』
『もしかして！小さいおじさん？』
これが噂の小さいおじさんなのかもしれない
じゃあ、私は…
『気付かないふりの方がいいのかしら』
個人的にそう言う不思議なものはあると思っていたから、ついに見えるようになったのかなって
ちょっぴり怖くて ちょっぴりわくわく
そっと折り紙を拾い集めて、近くの棚に飾った
『素敵な折り紙をありがとう』
そう一言呟いて
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
またある日、私は暖かい日差しに微睡んでいた
『…』
重たい瞼とたたかっていると
ぽんぽんと頭を誰かに撫でられた
…だ、れ？
ゆっくりと薄目で見ると
ベットの高さギリギリにひょっこりと可愛らしい帽子が見える
…？
めいいっぱい手を伸ばして、私の頭を撫でる
「う〜〜？」
暫くすると、部屋の外から足音が聞こえた
思わずぎゅっと目をつぶり寝たふりを決めた
ガラガラと部屋の扉が開く音がする
「お兄さーん！」
さっきまで頭を撫でていた子がカーテンの向こう側へと消えていく
「お兄さーん！まだ寝てるよぉ！」
「…はぁ、はぁ、ひまりちゃん、足速い…」
後から入ってきたのは多分男性
ひまりちゃんと呼ばれた子は、何だか親しそうに会話していた
「お兄さーんの嘘つきー」
「ほら、ひまりちゃんシー」
お姉さん寝てるんだったら静かにって約束でしょ、って
シャっと言う音とともに近付く足音
「あれ…確かこの時間起きてるはずだったんだけど」
「またおねんね？」
「みたいだね」
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雅 - eriiiさん、いつもありがとうございます。そう言っていただけてとても嬉しいです。良かったらBGM素敵なやつを脳内再生しながら読んで頂けたら笑^^*引き続き、続きもよろしくお願い致します。 (2021年4月24日 22時) (
レス) id: 6254493976 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - サチさん» サチさん、素敵な感想ありがとうございます。今日更新しましたので、続きもぜひよろしければ^^*そう言って下さりとても嬉しいです。頑張りますね^^* (2021年4月24日 22時) (レス) id: 6254493976 (このIDを非表示/違反報告)
eriii(プロフ) - きゃー！！ドラマだったらここで絶対主題歌が流れて、次週に持ち越しの展開ですね！←読んでてめっちゃにやにやしちゃいました(*^^*) (2021年4月24日 6時) (レス) id: 5892b12f93 (このIDを非表示/違反報告)
サチ - 夢主ちゃんの場所は、江口さんの隣だと感じてほしい。そして、いつも雅さんの素敵な書き方に感動しています。続きも頑張って下さい！ (2021年4月24日 0時) (レス) id: 379e7fdd5e (このIDを非表示/違反報告)
サチ - 更新お疲れ様でした。ドキドキしながら読んでいきました。お互い想い合っているのになぁ…と思いながら、でも夢主ちゃんが何を感じで江口さんに駆け寄った時には胸にきました。全部思い出してないかもしれないけど (2021年4月23日 23時) (レス) id: 379e7fdd5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雅 | 作成日時：2021年3月28日 0時
