おまけ話��: afterstory ページ38
ふよふよとダンスを踊っているかのような鰹節をみながら、冷めないうちにたこ焼きを頬張った
｢ん〜〜〜美味しい！｣
すると雫さんも、口の中に入れてはふはふとしながら『ん〜ほひいしいでふぅ！(美味しいです！』って小動物みたいに頬を膨らませて微笑む
あ、今の顔パイセン好きそ〜なんて事を思いながら、2個目のたこ焼きに爪楊枝を刺す
｢でも意外。雫さんがたこ焼き食べてるの｣
『え！？そうですか？』
｢うん、イメージなかった｣
へへへ、匂いにつられまして
なんて少し恥ずかしそうに笑う彼女もまた可愛いなって思う
僕もパイセンもだけど、初手は中々仲良くなるタイプではないんだけど、どうやら彼女は人の心に入るのが上手いらしい 聞き上手だし
だからなのかは分からないけど、僕も仲良くなるのは早かった
『宏太朗さんは？』
｢え、僕？僕もたこ焼き食べたくなって〜。夏になってから食べてなかったな〜って。特にこういうたこ焼き！居酒屋とかはあるんだけど｣
『あ〜なるほど』
そんな会話をしているとふと彼女の手に目がいった
｢あれ？前つけてたっけ？｣
『え？』
｢その紫陽花の指輪｣
『ああ、これですか？』
そう言ってその指輪を見る彼女の目が優しくなる だからその瞬間全てを悟る
……あー、なるほど
パイセン……やりおったな と。
素敵ですよね、お気に入りです
って少し照れながら笑う彼女
決して多くは語らないから
この人は出来た人だなって思う
自慢もしないし、ペラペラとも喋らない
こんなにパイセンと仲いい僕にすら
多くを語らない
それでいて、ふと、思うことがあった
…もう少しだけ、欲張りでもいいのに、と。
｢あ、そう言えばさ、誕生日だったんだよね！だいぶ遅いけどおめでとう！｣
『わ〜ありがとうございます！』
｢で？パイセンとは順調？｣
『あ、えっと…はい』
……ん？なんだ？今の間は
｢ん？｣
『え？』
｢……何かあったの？｣
『え！？全く！そんな！』
顔を赤くして必死に否定する
……ふーん
……へぇー
……これは黒だ！！！！真っ黒だ！！
パイセン、やってんなぁ！！
｢ねぇ、雫さん？｣
『は、はい！』
｢夕飯食べた？｣
『え、まだですけど……』
｢良かったら食べに行こ！｣
急遽予定変更
大丈夫、ドラマは録画してるし
なんならドラマより面白い話が聞けそう！
内心ニヤニヤしながら
先程飲み会を断ったことをすっかり忘れて
彼女を夕飯に誘ったのだった
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雅 - Aさん» Aさん、コメントありがとうございます。・・・好きな場面まで！ありがとうございます。感想を言って下さるのはとても嬉しいです。今後の参考にさせていただきますね。 (2020年11月26日 0時) (
レス) id: ff32d91f5a (このIDを非表示/違反報告)
雅 - サチさん» サチさん、最後まで読んでくださりありがとうございました(*^^*) (2020年11月25日 23時) (レス) id: ff32d91f5a (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - afterstoryもとっても素敵でした！！個人的に花言葉入ってるのがすごく好きできゅんってしました；； (2020年11月25日 12時) (レス) id: a957c976a9 (このIDを非表示/違反報告)
サチ - こちらこそ、素敵な作品を作って頂きありがとうございました！リクエストした宏太朗くんの話も素敵でした！２人の幸せが伝わる感じでした(^^) (2020年11月24日 0時) (レス) id: 379e7fdd5e (このIDを非表示/違反報告)
雅 - サチさん» サチさん、リクエストありがとうございました。おまけ話は完結させて頂きました。毎回コメントもありがとうございます。こちらの作品はこれで全て終わりとなりました。今まで読んでくださり大変ありがとうございました。 (2020年11月23日 23時) (レス) id: ff32d91f5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雅 | 作成日時：2020年10月21日 22時
