第232話 ページ32
お互いに微笑みあって
数分間の間
自然と顔が近付いて……
君の唇まであと数センチ
ぐぅー……
｢……｣
『……』
｢……｣
『……ぷっ』
｢ねぇえぇ〜！！……なんで今よ｣
お互いの腹の虫が鳴る
『私もなっちゃったぁ〜恥ずかしい』
｢……そう言えば、夕飯食べてなかったね｣
流石にあれからだいぶ経つ
お腹が鳴るのは元気な証拠
｢にしてもさ、タイミングよ｣
『あはは、でも息ぴったりですよ？
相性バッチリ』
｢……ご飯にしますか｣
『そうですね』
｢あ、まって、家になんもない｣
昨晩冷蔵庫開けた時を思い出す
｢コンビニでいい？買ってくるけど｣
『……あ！』
｢うん？｣
『美味しいモーニング食べに行きましょう』
｢モーニング？｣
『いつもの場所で』
｢ああ、なるほど｣
『お時間ありますか？』
｢大丈夫、今日遅くからだから、収録｣
『では、決まりで』
そう言ってお互い身支度を始める
｢……あっ｣
『はい？』
｢シャワー行くけど、雫も浴びるよね？
一緒に行く？｣
『…それはちょっと』
｢なんでよ｣
『ほら、早く行ってきてください〜
お腹すきました〜』
｢……けちぃ〜｣
｢あ、見ちゃだめだよ？｣
『も〜！早く行ってきて！』
あははって笑いながら、シャワーに向かう
今まで一人でいた部屋に
笑い声が響く
ああ、楽しいな
嗚呼、幸せだな
そう思いながら、
汗を流しにシャワールームへと向かった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
チリリリーン
相も変わらず、いつ来ても珈琲のいい香りと
パンが焼ける香ばしい匂い
そんな香りを嗅ぐだけで、
再び腹の虫は騒ぎ出す
『ん〜！今日もいい香り！』
｢だね｣
『マスタ〜！！おはよう〜！』
そう言ってマスターに駆け寄る彼女
……ん？まてまて、俺より大分親しげじゃない？
いくらスタートが出遅れたとて、
こちとらやっと…な訳で
さり気なーく、彼女の間に割り込む
｢おはよぉ、マスター｣
｢おや、これはこれは。
お二人揃ってこんな朝早くから。
いつもありがとうございます｣
にっこり爽やかスマイルのマスター
うっ、眩しい！負けた…
『えへへ、マスターのモーニング食べに来ました！』
｢左様でございますか。では、今注文表をお持ちしますね｣
そう言ってマスターは、
近くに居た見ない顔の若めの男性に声をかける
……あれ、新人さん？
｢新しく入りまして｣
そうマスターは言った
見るとネームプレートには研修中の文字
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雅 - Aさん» Aさん、コメントありがとうございます。・・・好きな場面まで！ありがとうございます。感想を言って下さるのはとても嬉しいです。今後の参考にさせていただきますね。 (2020年11月26日 0時) (
レス) id: ff32d91f5a (このIDを非表示/違反報告)
雅 - サチさん» サチさん、最後まで読んでくださりありがとうございました(*^^*) (2020年11月25日 23時) (レス) id: ff32d91f5a (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - afterstoryもとっても素敵でした！！個人的に花言葉入ってるのがすごく好きできゅんってしました；； (2020年11月25日 12時) (レス) id: a957c976a9 (このIDを非表示/違反報告)
サチ - こちらこそ、素敵な作品を作って頂きありがとうございました！リクエストした宏太朗くんの話も素敵でした！２人の幸せが伝わる感じでした(^^) (2020年11月24日 0時) (レス) id: 379e7fdd5e (このIDを非表示/違反報告)
雅 - サチさん» サチさん、リクエストありがとうございました。おまけ話は完結させて頂きました。毎回コメントもありがとうございます。こちらの作品はこれで全て終わりとなりました。今まで読んでくださり大変ありがとうございました。 (2020年11月23日 23時) (レス) id: ff32d91f5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雅 | 作成日時：2020年10月21日 22時
