第229話 ページ29
『……え？』
彼女は、鏡に向かい、自分の首筋を映した
『これは…』
｢えっとぉ…ごめん｣
紅い花びらが数箇所に咲いていた
『えっと…』
いや、だってさぁ〜
俺があげたネックレスが揺れる度に
なんか堪んなくなってしまってですね、
いや、本当に…
｢……｣ 『……』
『…お互い様ですね』
少し照れながら彼女は言う
でも、どうしよう！何着たらいいんでしょう！
と困っている彼女
いや、まーじで、ごめんね
ですよね、夏ですもんね
そんな会話をしていると、
やっとベッドから出ようとする彼女
『……よいっしょ……っ！？』
立ち上がろうとした彼女が
ふらついてそのまま再びベッドの上にペタンと座り込む
『……え？…うん？？』
再び立ち上がろうとするがへにゃりと
また座り込んだ
『……ん？？？あれ？？』
あ〜…っと、これは
｢……ごめん｣
『……うん？？え？？』
俺の謝罪を暫く考えてた彼女が
意味を理解した瞬間ボッと顔が赤くなる
『…あっ、えっと…』
｢……ごめん、やり過ぎた。
…大丈夫？立てる？｣
寝不足な頭をおさえながら、
昨晩の事を思い出す
『は、は、はい！
あの、大丈夫ですから！！！』
顔を真っ赤にして、タオルケットを口元まで持っていって隠している かなり恥ずかしいみたい
『その…し、暫くは無理かも…』
｢だよね、ごめんね｣
『わ、私は大丈夫ですから…！』
なんとも、照れくさい間がしばらくの間続いた
そんな間を断ち切ったのは俺だった
｢…あっ｣
『うん？』
｢ちょっとまってて｣
そう言って俺は一度寝室を出た
再び戻ると、未だにベッドの上にいる彼女と向かいあわせに座った
｢あのさ｣
『はい…？』
｢これ｣
そう言って彼女の前に小さい紺色の箱を出す
『なんですか？これ』
｢いいから開けてみて｣
彼女に渡して中を確認してみてと促す
『え！？なんか高価そうな箱…』
｢いーから、早く開けてみて｣
恐る恐る彼女はその箱を開ける
『……えっ』
｢……どう？｣
『どうって……あの！これっ…』
｢いや、俺あんまりこういうの詳しくないし…
あれなんだけど……気に入ってくれた？｣
『これ……』
彼女に渡したプレゼント
本当によく分からなくて
何度も悩んで、お店にも何度も通って
やっと勇気出して買ったプレゼント
｢……どうかな？｣
目を開けてポカーンとしている
彼女の顔を覗きながら反応を伺う
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雅 - Aさん» Aさん、コメントありがとうございます。・・・好きな場面まで！ありがとうございます。感想を言って下さるのはとても嬉しいです。今後の参考にさせていただきますね。 (2020年11月26日 0時) (
レス) id: ff32d91f5a (このIDを非表示/違反報告)
雅 - サチさん» サチさん、最後まで読んでくださりありがとうございました(*^^*) (2020年11月25日 23時) (レス) id: ff32d91f5a (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - afterstoryもとっても素敵でした！！個人的に花言葉入ってるのがすごく好きできゅんってしました；； (2020年11月25日 12時) (レス) id: a957c976a9 (このIDを非表示/違反報告)
サチ - こちらこそ、素敵な作品を作って頂きありがとうございました！リクエストした宏太朗くんの話も素敵でした！２人の幸せが伝わる感じでした(^^) (2020年11月24日 0時) (レス) id: 379e7fdd5e (このIDを非表示/違反報告)
雅 - サチさん» サチさん、リクエストありがとうございました。おまけ話は完結させて頂きました。毎回コメントもありがとうございます。こちらの作品はこれで全て終わりとなりました。今まで読んでくださり大変ありがとうございました。 (2020年11月23日 23時) (レス) id: ff32d91f5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雅 | 作成日時：2020年10月21日 22時
