第219話:番外編 ページ19
俺たちの席の横を店員さんが通る度
ふわりと揺れるレースのスカート
ドキリとする俺の心
いかん、いかん！！
てか、やっぱりスカート短くない？
若い女性も多いせいか、
やはりコスプレの衣装は少しだけ短い気がする
ハロウィンなせいもあり、いつもなら女性比率が多いはずが、今日は男性比率がいつもより多い気がする…
｢おい、えぐ！｣
｢は、はい！｣
チラチラと周りを見ていると良平さんが声をかける
｢注文！なにすんの？早くしてくんない〜？俺、腹減ったんだけどって言ってんじゃん！｣
｢あ、すみません…｣
慌てて、俺はランチセットAにする
隣で宏太朗が、あー！僕もAで悩んだんですよね…パイセン1口貰っていいですか？
って言ったのはスルーしよう
｢じゃ、みんな決めたね。注文すっぞ｣
良平さんが手元にあった呼び鈴を押す
ピンポーンと店内に響く
店員さんが来るまでの間あたりをキョロキョロ
…いくら探しても彼女の姿はない
…裏かな？
そんなことを思っていると店員さんがやってきた これまた狼コスプレをした可愛らしい女性
どこに目を向けていいものか…
そもそもこれは、浮気にならないのか…
なんてことを思いながら、テーブルに置かれた
お冷を口にした
…でも、居ないみたい
…よかった
ホールに居ないことに安堵した
注文も無事に終わり、
良平さん達とたわいもない話をする
この頃どうか〜とか、前にいった店が〜とか
各々の近況報告
そんな会話をしていると、気がついたら
彼女を探すことを忘れていた
──そう、この時までは
何気なく会話に花を咲かせていると
一際目立つコスプレを見つける
｢…かぼちゃ｣
｢かぼちゃだな｣
｢かぼちゃですね｣
3人とも思わず会話をやめた
そう、ホールを駆け巡る
パンプキンの被り物をかぶり、マントを羽織ったコスプレ 周りが可愛い感じの衣装だから、尚更目立つ …子供には1番人気だが
何がすごいって、そんな視界が不安定なかぼちゃの被り物を被っているにもかかわらず、誰よりも仕事が出来るパンプキンマン
｢すげー、あの人できる人だわ｣
｢凄いっすね｣
｢つい見ちゃいますね｣
そんな会話をしながらパンプキンマンをみつめる はて、彼女の店にあんな従業員居たかな…？
｢あの人に来て欲しいね｣
なんて良平さんが話していると、
言ったフラグ回収かと言わんばかりに、
俺らの注文を持ちながら
こちらに向かってくるパンプキンマン
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 143人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雅 - Aさん» Aさん、コメントありがとうございます。・・・好きな場面まで！ありがとうございます。感想を言って下さるのはとても嬉しいです。今後の参考にさせていただきますね。 (2020年11月26日 0時) (
レス) id: ff32d91f5a (このIDを非表示/違反報告)
雅 - サチさん» サチさん、最後まで読んでくださりありがとうございました(*^^*) (2020年11月25日 23時) (レス) id: ff32d91f5a (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - afterstoryもとっても素敵でした！！個人的に花言葉入ってるのがすごく好きできゅんってしました；； (2020年11月25日 12時) (レス) id: a957c976a9 (このIDを非表示/違反報告)
サチ - こちらこそ、素敵な作品を作って頂きありがとうございました！リクエストした宏太朗くんの話も素敵でした！２人の幸せが伝わる感じでした(^^) (2020年11月24日 0時) (レス) id: 379e7fdd5e (このIDを非表示/違反報告)
雅 - サチさん» サチさん、リクエストありがとうございました。おまけ話は完結させて頂きました。毎回コメントもありがとうございます。こちらの作品はこれで全て終わりとなりました。今まで読んでくださり大変ありがとうございました。 (2020年11月23日 23時) (レス) id: ff32d91f5a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雅 | 作成日時：2020年10月21日 22時
