第185話 ページ35
「はい、楽しいお時間もあっという間ですね。
そろそろ終わりのお時間が近付いて来ました〜。それではこの辺でお知らせを!」
ちらりとタイムを見ながら、台本に書かれている情報を読み上げる
「詳しい内容はですね…公式サイトの方をご確認ください。それでは…皆さん、来週もまたこの時間で。バイバイっ!」
エンディングが流れると共に、数分の間
「はい!カット〜!お疲れ様です!」
「お疲れ様でした〜!時間大丈夫でした?」
「バッチリです!流石、江口さん!」
「それは良かった笑
後半ギリギリかと焦りました笑」
「調整ありがとうございます!今日の収録はこれで終わりになります!遅くまでお疲れ様でした!」
「はーい、お疲れ様でした。ありがとうございます。」
そういって、スタジオを飛び出す
するとマネージャーが待っていてくれて
全部の仕事が片付いたことを知らせに来た
…そう、つまり…
よっしゃあああ!!乗り切った!数週間!!
頑張った!!俺!流石に今回はちょっと眠い!
わざわざ予定をつめて貰ったため、マネージャーが去り際に「くれぐれも気をつけてくださいね。今が大事な時期なんだから」と釘を刺された
流石にマネージャーも何か悟ったらしいが、
プライベートだから深くは聞いてこなかった
……くれぐれも気をつけてくださいね…か。
誕生日ひとつ祝うのも大変だな〜…なんて思いながら、終わった嬉しさにスマホを開く
1杯くらいのんじゃお〜
明日が遂に彼女の誕生日
流石にオールで飲む訳には行かないので
かるーく呑もうとすぐさま現場を離れあの場所へ
今日、彼女は居ないだろうから寂しいけど…
そんなことを思いながら、いつものあの店の門をくぐる
ふわりと珈琲の香りを漂わせながら
夜の雰囲気となっている
ここに来るお客さんはオシャレな方が多く
しっぽりと呑むのにほんと適している
「マスター!!久しぶり〜」
いつもの席に座りながら、マスターに声をかける
「おや、江口さんお久しぶりです」
名前を覚えてもらったことに嬉しさを覚えつつ、注文を聞かれ「とりあえずビール!」といつもの返答
「お仕事帰りですか」
ビールを運んできたマスターが、軽いツマミをサービスで出してくれながら、俺に問う
「そそっ!!しかも明日は…」
「明日…ああ、天宮様の誕生日ですね」
「…っ!ちょ、マスター!俺より先に言わないでよ!」
「おや、これは失礼しました」
「楽しんできてくださいね」
「頑張ります!」
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雅 - サチさん» サチさん、ありがとうございます。とりあえず第4章がいっぱいになりましたので、5章までいきそうです。長くなってしまいましたが、いつもコメントを下さりありがとうございます(*^^*) (2020年10月19日 23時) (レス) id: ff32d91f5a (このIDを非表示/違反報告)
サチ - 読みます!読みます!ゆっくり更新でも大丈夫です!完結まで頑張って下さい。楽しみに毎回待っています(^^) (2020年10月19日 22時) (レス) id: 379e7fdd5e (このIDを非表示/違反報告)
雅 - サチさん» サチさん、ありがとうございます!(*^^*)はい!後半編です。また、作品自体終盤ですので、ゆっくり更新ですが読んでくださると嬉しいです(*^^*)本当にいつもコメントありがとうございます! (2020年10月19日 18時) (レス) id: ff32d91f5a (このIDを非表示/違反報告)
サチ - 連投すみません。今回も沢山の更新だったので、嬉しかったです(^^)お疲れ様でした!誕生日も後半ですかね?この後どうなるのか楽しみです! (2020年10月18日 0時) (レス) id: 379e7fdd5e (このIDを非表示/違反報告)
サチ - ドキドキしましたが、流石です!そして、ほのぼのとした感じで良かったです!2人の会話の雰囲気?がとても好きです。 (2020年10月18日 0時) (レス) id: 379e7fdd5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雅 | 作成日時:2020年9月19日 22時