限定ストーリー�ぁ覆箸△�2人） ページ22
手は繋いだままで
指先からは熱が伝わる
ハロウィンなんて…
あやかって騒ぐ連中は嫌いだし
そう思ってたんだけどね笑
「…じゃあ、そろそろ呼んでくんねーの」
あえて崩した言い方で、そう呟いた
「待ってんだけど？俺」
『な、な、な、何をですか…』
肉食動物に狙われたうさぎのように
瞳をゆらゆらさせながら問う彼女
「……名前」
梅原さん、と呼ばれて嬉しい時期もあった
ただ、今は─────
今はさらに欲張りになる─────
「…呼んで？」
態とらしく少し艶っぽく言葉に入れをつければ
触れていた指先がさらに熱を帯びる
『…っ、と…えっ…と』
『そ、そ、そうでしゅ、よね…』
…あ、噛んだ
明らかに動揺してるのがバレバレで
ふふっ、って小さく鼻で笑う
そろそろ、かな
「……ごめん、嘘。無理しなくていいよ」
からかい半分 本音半分
彼女といると欲張りになるし
俺でも分からなかった自分を知る
…だから、
面白かっただけで─────
『……っ、』
「…ん？」
『…………ぅ…さ…』
「…？」
『ゆ、ゆ、裕一郎…さ、さん…』
ぼっ、と音が出るくらい顔を紅くして
小さく彼女は呟いた
俺は思わずびっくりして、キョトン顔で彼女を見る
『……ゆ、裕一郎さん』
「…っ、ふふふ」
「あははは」
『なっ…！なんで笑うんですか！』
「はーあ、いやぁ〜」
「想像以上に可愛いなぁーって」
素直にそう伝えれば、もう勘弁！と言わんばかりに
唇を噛み締める
『そういう“裕一郎さん”は……「紬」』
『……っひ』
なんだか悲鳴が聞こえた気がした
「紬」
「…これでいい？」
俺はもっと早くからこうしてたかったけど？
『…ひっ』
やっぱり悲鳴が聞こえた
『無理無理無理無理です！』
ぐいっ、と顔を近づけ、何が？って問う
『…梅原さんは、もう少しご自分のスペックを見直した方がいい…』
と、なんだか意味わからんことをブツブツ言う
「……あ？」
『え？』
「今梅原つったな？」
『え！？罰ゲームだけじゃないんですか！』
「んなわけねーだろ」
『な、なんか性格違いません！？』
小さくため息を一つつく
「これから先はもっと凄いことするんすけど？」
学生じゃないんでこちとら
『凄いこと！？』
何を想像したのかフリーズしてる
「次はキスか〜」
『はわはわはわ』
「あはは」
まぁ、こんなハロウィンも
たまには悪くないんじゃないの
ハロウィン特別編 完
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←限定ストーリー��（とある2人）
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 73人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「梅原裕一郎」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雅 - サチさん» サチさん、お久しぶりです。いつもありがとうございます。番外編も宜しければ(*^^*) (2021年12月3日 23時) (
レス) id: 62c9195d0c (このIDを非表示/違反報告)
サチ - お久しぶりです。西山さん、何やら新しい出会いですかね？楽しみです😊 (2021年12月1日 8時) (レス) @page17 id: 379e7fdd5e (このIDを非表示/違反報告)
雅 - サチさん» サチさん、いつもコメントありがとうございます。お久しぶりです。返信遅くなりすみません。こちらの作品も最後まで読んでくださりありがとうございます。また、何かの機会に読んでくだされば嬉しいです。いつも本当にありがとうございます。 (2021年9月24日 0時) (レス) id: 6254493976 (このIDを非表示/違反報告)
サチ - 完結おめでとうございます！タイミングがなく、なかなか読めていなくて、完結に焦りました！でも、すごく素敵でした！本当にほっこりするお話しをありがとうございました！ (2021年9月18日 1時) (レス) id: 379e7fdd5e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雅 | 作成日時：2021年8月11日 21時
