番外編:�� ページ17
カウンター席
いつもはあまり座らない席
席につき、僕はホットレモネードと、パスタを頼む
「そういや、昼食べ忘れてたなぁ」
収録がおして食べられなかった昼ごはん
ぐぅーとそれにこたえるようにタイミングよく
お腹は鳴った
オシャレな店
そして…
「おまたせしました」
トレーにパスタがのった皿をのせて
また陽だまりみたいな笑顔が注がれた
「ありがとう〜」
僕も自然に笑顔になる
そして────
きらりと光
彼女の胸についたネームプレート
「んふふ」
『…？』
「いや、なんでもないよ」
笑ってしまったのは少しの違和感
だって…
「“江口”さん、レモネードは食後で」
『はい、かしこまりました』
…パイセンと同じ苗字
だから何だか笑ってしまった
もうだいぶ経つのに
やっぱり少し残る違和感
甘酸っぱくて何だかくすぐったい
未練がない…といえば嘘になる
でも、今は彼女とは良き友達
…少しだけ
そのネームプレートに書かれた文字が
違う二文字だったら…なんてね
思うのはおこがましい
…ほんと、秋に影響されすぎたみたい
「で、パイセンとはどうよ〜」
いつも通り
そう、僕は友達なのだから
『え、えっと…まぁ、』
視線が泳ぐ
その反応で聞いたのを後悔した
…幸せそうでなによりだこと
ましてや彼女もだけど
パイセンがゾッコンなのだから
「あ、パイセン今日可愛い若いこと話してましたよ〜楽しそうに〜」
『…え！？』
ちょっと眉が寄る
そんな顔も愛おしくて
先輩に対してちょっとした意地悪をした
「嘘」
『な、…こ、宏太朗くん！』
「あはは、可愛いな〜パイセンに言っとくね」
『だ、ダメです！』
そんな軽い会話をして席を離れる君
そんな後ろ姿を、
揺れるエプロンの紐を見送った────
暫くして
「…あれ？」
カウンター席のテーブルの下
そう、荷物を置くスペース
バサリと何かが落ちた
「…これ…」
前に席に座ってた人のだろうか？
1冊の本が落ちた
「あーー！これ、めっちゃ好きなやつ！」
思わず声が出た
そう、秋だからと前に読書をしようと読んだ本
ハマりすぎて3日で読んだ本だった
3日は長いって？
僕には充分早い方
だって読んでて1回も寝なかったんだから
…ってのは置いといて
「忘れ物かなぁ」
なにか手がかりをと
1ページ目をめくった
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雅 - サチさん» サチさん、お久しぶりです。いつもありがとうございます。番外編も宜しければ(*^^*) (2021年12月3日 23時) (
レス) id: 62c9195d0c (このIDを非表示/違反報告)
サチ - お久しぶりです。西山さん、何やら新しい出会いですかね？楽しみです😊 (2021年12月1日 8時) (レス) @page17 id: 379e7fdd5e (このIDを非表示/違反報告)
雅 - サチさん» サチさん、いつもコメントありがとうございます。お久しぶりです。返信遅くなりすみません。こちらの作品も最後まで読んでくださりありがとうございます。また、何かの機会に読んでくだされば嬉しいです。いつも本当にありがとうございます。 (2021年9月24日 0時) (レス) id: 6254493976 (このIDを非表示/違反報告)
サチ - 完結おめでとうございます！タイミングがなく、なかなか読めていなくて、完結に焦りました！でも、すごく素敵でした！本当にほっこりするお話しをありがとうございました！ (2021年9月18日 1時) (レス) id: 379e7fdd5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雅 | 作成日時：2021年8月11日 21時
