僕の秘密、キミのヒミツ。 (ページ44)

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宮館「翔太、苦しくない？」

いつの間にか、それが俺の口癖になっていた。

ちょっとした変化にも気づくことができるように、常に翔太のことを気にしている。

キミを守るって、あの日誓ったんだ。

宮館「翔太顔色悪いけど、体調悪い、？」

渡辺「…ちょっと、気分が悪いだけ、」

出掛けている時に体調を崩すこともある。

そんな時は一旦休憩し、いつも持ち歩いている糖分を補給させ、落ち着いたところで帰宅する。

少しぐらいの体調不良ならと思うかもしれないが、翔太にとったら重大なこと。

いつでも予断を許さない。

自らSOSを発信できないキミは、気付かないうちに症状が悪化していることが多い。

でも、最近は自ら苦しいとか、しんどい、とか言ってくれるようになった。

まだ俺にしか言ってくれないけど、それでもキミにとったら大きな一歩。

それだけでも、俺は嬉しいよ。

渡辺「いつも、ありがとうね。」

宮館「何、急にどうしたの？」

渡辺「いつも迷惑をかけてばっかりなのに、一緒にいてくれるし。」

宮館「ハハッ、別にいいんだよ。」

少しずつ成長していけばいい。

例えどんな小さなことでも、キミには大きな一歩なんだから。

あの時、出会って本当によかった。

キミはいつも助けてもらってばかりだと言うけれど、

俺もいっぱい助けられているよ。

いつか言ったあの言葉、キミは憶えているかな。

“ずっと、永遠に友達でいようね。”

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