僕の秘密、キミのヒミツ。 (ページ43)

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宮館「…ここか、大丈夫かな？」

無事に高校を卒業し、大学への進学も決まった。

高校を卒業したタイミングで、翔太と共にシェアハウスに住むことにした。

母親に迷惑をかけてばかりはいけないと思い、いい物件はないかと探した結果だ。

俺らがここに住むことになった時には、もう光くんを始め、今住んでいる方が全員いた。

八乙女「涼太、今から仕事に行かなくちゃいけないから、片付け頼んでもいい？」

宮館「はい、大丈夫です。」

八乙女「ごめん、ありがとうね。」

比較的社交性の高い俺は、すぐに皆さんと打ち解けることができた。

でも、

宮館「…翔太、みんなで食べよう？」

渡辺「…大丈夫、お腹減ってないから、」

トラウマのせいで、人と関わることをあまり好まない。

他の方とは目も合わせない、話すこともない。

唯一安心できるのが、自分の部屋にいる時だけ。

自分の部屋にいる時も、完全に安心できるというわけではないのだけれど。

宮館「…翔太、体調悪い？どこが苦しい？」

さっき出掛けて帰ってきたら、苦しそうに呼吸をしていた。

誰にも助けを求めなかったのか。

元々白かった肌は、さらに白くなっていた。

荒い呼吸はそのままに、握る手は力ない。

宮館「ごめんね、俺が守るって決めたのに。」

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