僕の秘密、キミのヒミツ。 (ページ42)

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渡辺「手術は何ヶ月か前に終わって、成功した。でも、それから数週間経って副作用で別の症状がでて、」

キミは淡々と話すから、俺は少し怖くなった。

渡辺「その症状は簡単に治るものじゃないから、もう退院していいって言われたの。でもね、」

宮館「…翔太、もう話さなくていい。」

渡辺「…施設に帰ったら、すごい目で見られて、とにかく怖かった。だからさっき、逃げてきた、」

さっきまでとは違って、怯えたような声でそう言った。

宮館「…今日は、どこに泊まるの、？」

渡辺「…決まってない。でもっ、大丈夫、だから、」

慌てて取り繕うとしているけど、明らかに戸惑っていた。

宮館「困った時はお互い様でしょ？母さんに聞いてみるから、うちに泊まっていいよ。」

渡辺「…でも、ボクがいたら、迷惑かけるだけっ、」

宮館「全然大丈夫だから、」

翔太の気持ちを全ては分からないけれど、少しは分かっているつもり。

少しぐらい頼ってくれたって、全然迷惑じゃないからな。

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