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「もう何回教えたと思うの？なんで出来ないの？」
松村「…すみません。」
「松村くん、早くしてくれる？そこに突っ立って何してんの？早く帰りたいんだけど。」
松村「…あっ、ごめんなさい。」
先生にもクラスメイトにも避けられ、でもずっと我慢していた。
「北斗くん、大丈夫？」
松村「…えっ、あ、大丈夫。」
気にかけてくれる唯一の友達にも、本音を言えないまま。
自分が気付かないだけで、とっくに体は限界を迎え、
自分の夢だった職業を、拒絶した。
学校へ連絡もせず、無断で欠席をした。
そういえば今日は定期健診だったなと思いだし、とりあえず向かうことに。
それで今に至っている。
間の記憶がないから、多分、入れ代わってたのかな。
八乙女「北斗、お昼ご飯食べる？」
松村「…食欲ないから、いらない。」
八乙女「…そっか。リビングのテーブルに置いてあるから、お腹が空いたら食べてね。」
？「はっ、ここ、どこ？」
見知らぬ世界に、また驚く。
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作者名：田中葵李 | 作成日時：2020年1月12日 18時
