二百三十二話目 ページ32
Aside
A「あ、そうだ」
轟「どうした急に？」
どっかの馬鹿が馬鹿やった所為でやれなかった事をふと思い出した
財布の中から一枚のカードを取り出して、轟に見せた
轟「それ...」
A「私の仮免許証、やっと割れる」
轟「でもそれ、相当硬いんじゃねぇか？」
A「大丈夫」
実は大阪に滞在している間に何度か強度を試していたのだ
それでどのくらいの力で割れるのかは把握済みだ
[ﾊﾟｷﾝｯ]
轟「......ヒーロー、なれなくなっちまったな」
A「ならなくていいんだよ、轟がどうせ守ってくれるんでしょ」
まあそんな事になる前に私が片付けるけど
轟「まあな...その割れた仮免許証俺にくれないか？」
A「え？いいけど、なんで？」
轟「お前絶対捨てるだろうから、あと思い出だ」
私からしたらただのゴミだし別にいいけれど、その割れた免許証にそんなに思い出が詰まってるものかね
A「ふぅん...そっか」
取り敢えずやりたい事はしたし、私の大切な奏馬に会いに行こう
轟「...そろそろ帰ってくるな」
A「奏馬でしょ？わかってる、会いに行ってくるね」
轟「いや、ここにいて大丈夫だ」
A「？」
わけがわからず轟に問い返そうとすると、廊下から誰かが走る音がした
[ﾊﾞﾝｯ]
奏馬「焦凍兄ただ...っ!?」
ドアを勢いよく開けて満面の笑みで入って来た奏馬が私を目視して固まった
奏馬「A...姉...？」
A「そうだよ」
奏馬「ホントに...A姉？」
A「ホントにA姉だよ、奏馬」
みるみると奏馬の目に涙が溜まり、零れ落としながら抱き着いてきた
奏馬「A姉ぇぇええぇえ...っ!!!!」
A「ただいま、奏馬」
大阪に行く前はあんなに轟を落ち着かせていたのに...と思っていると、ふんわり笑いながら轟が口を開いた
轟「あの後ずっと泣いてたんだよコイツ、毎日お前の帰りを待って泣いてた」
A「...奏馬が？」
私が泣かなかったから、私が奏馬の前で泣かなかったからなのかも知れない...強がってたのかも知れない
A「奏馬、もっと泣いていいんだよ」
私に似ない様に育てたつもりなのに、どうして私に似てしまったんだろう
ああくそｯ...私まで泣いてしまうじゃないか
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凛月(プロフ) - この続きを見たいです！もう続きを書く予定もない感じですか？？ (2020年6月23日 12時) (
レス) id: fd1ac83801 (このIDを非表示/違反報告)
上鳴×耳郎(プロフ) - なんかすごく中途半端なとこで終わってる！wwwでも、すごく面白かった！ (2018年8月16日 15時) (レス) id: 21d710bfd7 (このIDを非表示/違反報告)
RainCats(プロフ) - レオさん» 夢主には敬語外した感じにしようと思ってこうしてます！違和感あるかもですがご了承ください (2018年6月11日 17時) (レス) id: 10bc1df04e (このIDを非表示/違反報告)
レオ - 楽しく見させていただいておりま! (2018年6月11日 17時) (レス) id: e4259e83db (このIDを非表示/違反報告)
レオ - 安吾さんの口調違いません？敬語だった気が‥ (2018年6月11日 17時) (レス) id: e4259e83db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RainCats
| 作成日時：2018年2月15日 21時
