四十六話目 ページ46
御剣side
森鴎外に連れられて人気の無い場所まで来た
何を話されるのか皆目見当もつかなかった
森「御剣くん、君はAから何か聞いたのかい？」
御剣「聞いていない」
森「…だろうね、彼女は君に何も話さず君に殺されるつもりだったんだから」
さっきからなんなんだ、まるで俺が何も知らないかのような口振りをしやがって…
森「まずは言いたい事を要約して簡潔に述べよう、君が今ここにいるのもこうやって生きていられるのもAのお陰だよ
Aが彼処で任務に背かなければ君は生きていなかった」
御剣「なっ…そんなわけ!!」
森「あるんだよ、そもそも私がAに言い渡した任務は"御剣夫妻とその子供を皆殺しにすること"だったのだよ」
森鴎外の発する言葉に、俺は背筋が凍っていくのがわかる
背筋が凍って、少し冷静になって、疑問が浮かんだ
御剣「なんで両親は殺されたんだよ」
俺の両親は悪い事に首を突っ込む様な事はしていなかった
むしろ突っ込まないように努力すらしていた
森「簡単だよ、うちの構成員に異能持ちがいたんだが…その構成員が殺されたからだよ、御剣夫妻に」
御剣「なんの…為に」
森「驚いた…そんな事も知らないで今までよくものうのうと生きてこれたものだ、逆に敬意をはらいたくなるよ
御剣与実は個性と異能を持つ珍しい人種でね、"与える"個性と"欺く"異能を持っていたのさ
そして御剣夫妻は長年ある計画を練ってきた、それが"両親の異能を子供に植え付け高値で売ること"」
俺を売る…為…？高値で売る…？
個性を持っていて異能も二つ持ち…そんなガキがいたらすぐ殺されてその死体をまた高値で取引される
森「その事に気付いた彼女はすぐに殺そうとしたけど相手は大人、君より性能のいい彼女を君の代わりに売ろうとしたんだよ
異能を植え付けられてすぐに夫妻を殺した彼女は後処理の為に構成員を呼んだ
そこで泣きじゃくる君を見て"このままじゃ殺される"と思って君を逃がしたんだ」
「結局尋問を受けて一部には言ってしまったけどね」と付け加えるように森鴎外は言った
俺はやり場の無い後悔に襲われていた
御剣「早く行かねぇと…」
復讐心に狩られて殺そうとしてしまった事、何故黙って殺されようとしたのか
話したい事が山程出来た
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来夢 - とっても面白いです！更新楽しみです！！ (2017年10月24日 20時) (
レス) id: d8b2b2e671 (このIDを非表示/違反報告)
RainCats(プロフ) - 小雨さん» ホントですね、ありがとうございます！寝ぼけながら書くとダメですね (2017年10月24日 6時) (レス) id: db71163668 (このIDを非表示/違反報告)
小雨(プロフ) - 更新ありがとうございます^^ ところで、49話目で、夢主のセリフで芥川と話してるとき、『こんばんは所に』ってなってましたよ。こんな所に、の間違いでは、、、。 (2017年10月24日 4時) (レス) id: 5f124df030 (このIDを非表示/違反報告)
RainCats(プロフ) - 小雨さん» 文才だなんて産まれた直後にもぐもぐしたのでありませんww応援していただきありがとうございます！ (2017年10月22日 20時) (レス) id: db71163668 (このIDを非表示/違反報告)
小雨(プロフ) - コメント失礼いたします。文才とても羨ましいです！！応援してるので、これからも頑張ってください！ (2017年10月22日 18時) (レス) id: 5f124df030 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RainCats
| 作成日時：2017年10月4日 2時
