【ユーリ on ICE】銀盤の女王【ユーリ･プリセツキー】

episode41 ページ41

Aside



ユーラチカに手を引かれ、着いたのはアクセサリー屋さんだった
ユーラチカは何も言わず入っていって、指輪を見始めた



ユーリ「A、どれがいい」



A「え…？これ…」



ユーリ「わかった、外で待っとけ」



ユーラチカに何も言わず外で待っていると、ユーラチカが出て来てまた何処かに連れていかれた



〜橋〜



私を連れて歩いていたユーラチカは夜景が綺麗な橋で止まって、私に向き直った



ユーリ「手出せ」



言われるがまま、左手を出すとさっきの指輪を薬指にはめた
ユーラチカも同じ様に指輪を左手に着けた



A「ユーラチカ…これ」



ユーリ「…俺とお揃い、まだ持ってなかっただろ…そう言うの」



顔を背けながらそう言うユーラチカの頬は少し赤かった



ユーリ「今…お前の頭の中が何で埋め尽くされてるかは知らねぇ
お前が失敗した理由も俺は聞かねぇ
でもお前の頭の中が違うことだったら失敗しないんだろ？」



ユーラチカはわかってた…私の嘘も、原因が埋め尽くされてる何かってことも…
確かにあの時ユーラチカの事を考えずに滑ってた
あの人の事ばかり考えて辛かったのを覚えてる



ユーリ「だったら俺でいっぱいにしてやる」



[ﾁｭｯ]



A「ユーラ…チカ…//」



優しく唇に触れたユーラチカは微笑んで言った



ユーリ「俺はお前とのお揃いがこれだけじゃ嫌だ
俺は絶対優勝する、例え相手がJJでもカツ丼でも関係ねぇ
だからお前も優勝しろ



それを邪魔する何かがあるなら、俺が蹴散らしてやる
一緒に居てやるし抱き締めてやる、これでも無理そうか？」



A「ううん……ユーラチカ…ありがと」



ユーリ「よし、帰るか」



A「うん」



ユーラチカのお陰でもう大丈夫になった
あの人の事はどうでもよくなった
今なら優勝出来る、そんな気がした

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