【ユーリ on ICE】銀盤の女王【ユーリ･プリセツキー】

episode33 ページ33

ユーリside



遅い



俺が空港に来てもう10分が経ってる
Aが乗った飛行機の到着時間もうとっくに過ぎてるハズだ
なのにこの遅さ、何かあったのか？



「あ、いたいた！ユリオー！」



ユーリ「カツ丼!?俺はユリオじゃねぇ!!」



勝生「はぁ…やっと見付けた、A飛行機の中で寝ちゃって空港に着いてやることやったら僕の背中でまた寝ちゃったんだ」



ユーリ「あぁ…そうかよ」



兄とは言え、こんなに気持ち良さそうに寝られたら俺が引き取って良いのかわからなくなる



勝生「Aずっとユリオユリオって言ってたよ？怒られる〜とか寂しい〜とか
でも一番言ってたのは、ユリオに会うために勝たなきゃって言ってた」



俺に…会うため…？



ユーリ「……世話になったな」



勝生「起きたらAを抱き締めてあげなよ〜」



ユーリ「うっせ!!」



抱き締められるかよ…今から行くのじいちゃん家だぞ



〜コーリャの家〜



コーリャ「しかしよく寝るのぉ…」



ユーリ「中国大会で疲れてんだろ、帰る前に小籠包たらふく食ったらしいし」



ピチットとか言う奴のSNSに載ってたAの写真を思い出すと腹が立つ



コーリャ「…Aの事は大切にしなさい」



ユーリ「…うん」



好きな奴の事を大切にしねぇ奴はいねぇだろ
少なくとも俺は違うと断言出来る

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