【ユーリ on ICE】銀盤の女王【ユーリ･プリセツキー】

episode9 ページ9

ユーリside



〜午前1時〜



ユーリ「んぁ？」



早い時間から寝た所為か、いつもじゃ起きねぇ時間に起きちまった…
Aは…――



ユーリ「また…いねぇ」



ロシアじゃこんな事1回も無かったのに…
何処行ったんだよアイツ!!



もしかして…



〜アイスキャッスル〜



ユーリ「…やっぱり」



いつから滑ってんのか知らねぇけど、集中しきってる
真正面に立ったのにAは気付きもしねぇ



A「O tratando de esperar en un sueño…
Hasta que escuche tu voz, porque seguir bailando」



ユーリ「何語だ…あれ」



Aは頭がいい、ロシアに来てから暇な時は他国語を覚えていたと平気で言うくらいだから
Aは現にロシア語、英語、イタリア語、オランダ語は出来る
他にもあるかも知れねぇが、俺はそれだけしか知らない



A「Me dio la sensación de que su voz se escucha en el viento」



多分あれは俺が抱き着いていた時に作ってた曲の歌詞だ
どの大会で使うのかも全く見当はつかねぇが、振り付けは魅せられるものがある



A「Así que seguir esperando para usted」



ユーリ「A!!」



A「っ!?…ユーラチカ？」



ユーリ「さっきの、何語だよ」



A「…スペイン語、最近覚えた」



俺がいることにまだ驚いているのか、ずっと戸惑う様に話している



ユーリ「なんて言ってたんだ」



A「教えない」



ユーリ「はぁ!?」



A「ユーラチカだって教えてくれなかった…」



ユーリ「まだ根に持ってんのか!!!」



その後数十分、俺は粘ったが教えてくれなかった



O tratando de esperar en un sueño…(夢の中で待ち合わせをしようか)

Hasta que escuche tu voz, porque seguir bailando(君の声が聞こえるまで、躍り続けるから)

Me dio la sensación de que su voz se escucha en el viento(君の声が風に乗って聞こえた気がしたんだ)

Así que seguir esperando para usted(だから君を待ち続ける)

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