68:電流 ページ22
･
｢ど……どうして…｣
さっき、二宮さんと出て行ったはずじゃ…
智｢わかったから｣
｢……え…？｣
智｢エレベーターに乗った瞬間、Aちゃんだってわかった｣
ドクン
ドクン
心臓が破裂するんじゃないかってくらいうるさく鳴り響く。
｢わ…わたし……｣
声が震えて、上手く話せなくてもどかしい。
大野さんは、そんな私を見つめる。
｢……大野さん………私の事なんて…忘れてると思ってました……｣
智｢…………｣
苦しくて、思わず俯く。
半年前に、急に事務所を辞めて
東京から遠い遠い所に異動して。
大野さんの記憶に、私なんてもういないと思ってた…
でも、
智｢忘れるわけないじゃん…｣
そんな弱々しい大野さんの声が上から聞こえてきて、思わず顔をあげた。
そこには、悲しい顔をした大野さんがいて
智｢俺が、どんだけAちゃん探したと思ってんの…｣
眉毛を下げて、私の手を握る力を強める。
｢なんで…｣
たまらなくなって、ぽろっと涙がこぼれた。
そしたら、すっ…と手が伸びてきて、大野さんの綺麗な手が私の頬を撫でた。
･
･
智｢…………好きなんだ…｣
｢………え、｣
ほわっ、と笑って涙を拭いてくれる。
智｢好きなんだ、………Aちゃんが…｣
･
その瞬間、ビビッと体に電流が流れた気がした。
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 183人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こあら子(プロフ) - 完結おめでとう!!きゃんでぃちゃんすごいですよ!!完結だなんて、素晴らしい☆えろじじいですか？いつでも大歓迎よ♪続編!?やったぁぁぁ!!(ノ´∀｀)ノ楽しみ楽しみ♪ほんとに完結おめでとう!!ずっと応援してるね(´・ω・｀) (2015年7月26日 6時) (
レス) id: 5786204e5f (このIDを非表示/違反報告)
きゃんでぃぶるー(プロフ) - こあら子さん» マナカちゃん、鈍感なんだか鋭いんだか…全然掴めない女の子ですよ(笑)この物語に出てくる雅紀は報われなさすぎて可哀想ですがミラクル☆相葉なので心配いらないはず！！ (2015年7月4日 8時) (レス) id: a95b22a685 (このIDを非表示/違反報告)
こあら子(プロフ) - マナカちゃん!!やめてあげてぇぇぇ!!相葉くんの心ずったずたよ!?笑まあたしかに大野くんは格好いいけれども・・・♪ きゃんでぃさんの書く大野さんもすごく好きだけど、相葉くんも好きだなぁ☆ (2015年7月1日 18時) (レス) id: 5786204e5f (このIDを非表示/違反報告)
きゃんでぃぶるー(プロフ) - こあら子さん» 大野さん、気まぐれだから覚えてないかも。というのが主人公さんの不安なんですよねー…彼女、ネガティブなんですよ(；´Д`） (2015年6月13日 22時) (レス) id: a95b22a685 (このIDを非表示/違反報告)
こあら子(プロフ) - あらら、主人公ちゃん松潤の前でゲ○しちゃった☆確かに車はやばいよね・・・。おっと、汚い街道突っ走っちゃった♪大野さんが忘れているわけがないでしょ!!と言いたい!!(*・ω・)ノ (2015年6月12日 15時) (レス) id: 5786204e5f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きゃんでぃぶるー | 作成日時：2015年6月6日 22時
