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ペ神様はプチパニックの私の代わりに総統様に説明してくださった。そして大体それはあっている。
｢そうだったのか。配慮不足ですまん。｣
それを聞いた総統様は、雑面越しでもわかりやすいほど慌てなさって私の手を握りながら謝りなさる。この手を握るのは多分私のことを信用はしてくださっているという証拠で、あとは雑面越しに私の目が見えないからだろう。
｢……いいえ、私も言い出せずすみません。ペ神様、ありがとうございます。慣れないだけで、大丈夫です。お世話になるんですもの、このぐらいは平気ですよ。｣
誠実な総統様にお応えしたくて、私も少し握り返しながら伝えると安心したようにはぁ、吐息を着きなさった。
｢そっかぁ、でも出来るだけ大丈夫な人のそばにいた方がいいんじゃないかな。その方が気持ち的に楽でしょ｣
その様子をそばで見ていたペ神さんは何故か満足そうなうなずき、そう提案された。私はそうして頂けると有難いです、と同意すると
｢では、私かペ神がそばに座ろう。特に座る場所が決まっているわけでは無いしな。｣
と、総統様が奏される。優しさがしみる。ここの方々はとても偉い方ばかりなのに、あまりに優しい人が多い気がする。
｢じゃあグルちゃん任せた。俺、今日こそロボロと座る。｣
ペ神さんはニッコリと笑って総統様の肩をぽん、と叩く。
｢お前……まあいいか。じゃあ、入るが、いいか？｣
……なんだか似たような空気を一度体験しているんですが一体、とは言い出せず、総統様の問いかけに首肯する。それを見届けて総統様は扉を開く。
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作者名：こゆき | 作成日時：2019年9月14日 13時
