261…Ren side… ページ12
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朝は隣で気持ち良さそうに眠るのを起こさんように家を出て
夜はソファーで眠そうに帰りを待っててくれるのをベッドまで引っ張って
一緒に暮らし始めたけどゆっくり過ごす時間は確実に減って
けどたまに“起こしてよ”なんて言うて
あくびをしながら玄関まで見送ってくれたり
帰ると“おかえり”から始まるメモと一緒に
毎晩テーブルに夕飯があったり
まともに家におらん俺を文句一つ言わず支えてくれる
せやけど絶対寂しい思いさせてんねやろな
思い浮かぶのはAの笑顔やった
岸「なーに黄昏れてんだ？」
「やっと来たわ、ほんま遅い。」
岸「いや〜ごめんって！帰り際、仕事頼まれちゃってさ。」
岸くんは向かいに座ってネクタイを緩めると
“生一つ！”と店員に叫んだ
「なんでドヤ顔なん？」
岸「俺も廉みたいに会社から頼りにされてるってことよ
ついにエリートの仲間入りっす！」
「わけわからんし、俺エリートちゃうから。」
岸くんと初めて会った時はA狙いなんちゃう？
と思ったけど、そんなんやなくて面白いしいい人やし
何より俺のこと大好きやし
おちゃらけてるようでほんまはしっかり考えてる人やから
俺もどこか岸くんには心許せるようになってた
「今日傷心会やろ？岸くんの。」
岸「...バレてた感じすか。」
上目遣いの苦笑い
分かりやすすぎんねん
「片想いの辛さは分かる。
今日は付き合うから、うん、飲もう。」
岸「泣けてきたわ...エリートさすがっす。」
「あ〜イラつくわぁ、帰ろかな。」
岸「嘘、エリートじゃない、全然エリートじゃない！」
「なんかそれもそれで嫌やわ。」
ずっと想ってきた相手が結婚やなんて
いつも通りに見えるけど絶対しんどいに決まってる
そんな岸くんの話を聞くことで
心の奥底にあるモヤモヤした自分でも分からない何かが
晴れていくような気もした
「どうなん、麗香ちゃん。会ったりしてるん？」
岸「んん、まぁな。結婚式の相談もしてくるし。」
「...そんなんばりキツイやん。」
岸「それが慣れると案外キツくないんだよ。
楽しくなってきちゃってさ、でも気付くと
あ、結婚すんの俺じゃねぇじゃん、って。」
笑いながらそんなこと言える岸くんが悲しいのに
なんかカッコよく見えて、けど俺はそれを伝えられんかった
「でもさ、たまに思うんだよな」
ビールを飲み干し遠い目で何処かを見つめていた
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「このまま奪っちゃいたい、って。」
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masumi(プロフ) - 初めまして。更新まっていたので嬉しいです(*^-^*)もう一度最初から読み直してみようと思います。続きもどうぞよろしくお願いします＾＾ (2022年8月18日 10時) (
レス) @page46 id: 773d2c854b (このIDを非表示/違反報告)
夏希(プロフ) - 更新してくださって嬉しいです(涙)ありがとうございます！何年も待っててよかったです！前のお話読み返しながら楽しみにしてます。 (2022年8月18日 9時) (レス) @page46 id: 0d02ac1782 (このIDを非表示/違反報告)
なおちゃん - はじめまして。作品読ませていただきました！毎晩子供達が寝てから読んでました。涙なしでは読めなくて、すごいストーリーに入り込んで夢中になりました。続き楽しみにしています！ (2021年5月17日 10時) (レス) id: 9300674cb4 (このIDを非表示/違反報告)
nagomi0625(プロフ) - 先日、この作品に出会い一気に読ませて頂きました。続きがとても気になります！この作品が完結するの楽しみにしています！更新待ってます。 (2021年2月10日 14時) (レス) id: 90023824b3 (このIDを非表示/違反報告)
bloom(プロフ) - とても夢中になって読み進めてしまいました！大変だと思いますが更新頑張ってください！楽しみに待っています (2020年8月8日 11時) (レス) id: 8a8ded8f17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海羅
| 作成日時：2018年2月26日 4時
