208…Kaito side… ページ8
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「えっ、紫耀大学生なの？！」
紫耀「なんでそんな驚くん。」
「だって、受験勉強してなかったんでしょ？」
紫耀「へっ？なんで知ってんの。」
「なんでって、岸くん！岸くんしかいないじゃん！」
紫耀「あ、そやった。
岸くんほんまどこまで話したん？嫌やねんけど。」
ふわっと笑いながら話す紫耀の話には
その表情とは反対に驚かされることばっかりで
高卒認定試験を受けてその後一般試験で名門大学に入った
大学まで受かってたのに俺らの高校の卒業にこだわって
卒業式まで諦めずに通ったのにそれは叶わなかった
「え、待って、じゃあ土日来てたの？」
紫耀「そやね、土日とか平日の夜とか。」
「なんで会わなかったんだろ。」
紫耀「まぁ、毎週やなかったし
それに俺、避けてたもん。」
「なんで避けんだよ！！」
紫耀「戻りたくなるやん。」
そう言って優しく笑う紫耀に
かける言葉が見つからなかった
昔から変わってない。
フワフワしてて天然でいつでも優しいのに
芯はしっかり通ってて、やると決めたらとことんやる
その証に卒業式の日まで通い続けて
名門大学にまで合格して
紫耀ってやっぱりすごい。
…あ、卒業式。
「ねぇ、紫耀、卒業式の日。」
紫耀「ん？」
首を傾げる紫耀に視線を送り続けると
あぁ、とまた紫耀の顔が緩む
紫耀「なんでも知ってるんやな。」
「Aが話してくれた、俺と神に。」
紫耀「恥ずかしいねんけど。」
「よかった、紫耀が気持ち伝えられて。」
辛い時も無理して自分の気持ちは言わない紫耀が
Aに告白できたって思うと
今さらだけど、嬉しくなる
紫耀「自分勝手やったけどね、廉おったし。
勝手に俺がAから卒業したくてあんなことした。
だから気付かんくてもええかな、と思ったんやけど
A、ちゃんと気付いてたんや。」
＿＿＿＿＿高校卒業と一緒に
紫耀のこと好きだった気持ちとも卒業したの。
そういえばA、紫耀と同じこと言ってた。
紫耀は両想いだったこと知らないのに
なんで二人とも同じ言葉を言うんだろ。
結ばれない二人が同じ言葉を言う
こんなにもどかしいことはないと思った
「Aにはちゃんと伝わってたと思うよ。
それに、A言ってた、前みたいに戻りたいって。」
柔らかいこの笑顔
なんで紫耀はいつもこんな顔して笑うんだろ。
紫耀「懐かしいな。」
ほら、また。
こうやって誤魔化すんだ。
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Koko(プロフ) - 読んでいて止まらない！ドキドキしてワクワクしてヤバイくらいです。 (2019年2月27日 8時) (
レス) id: 6359401af5 (このIDを非表示/違反報告)
海羅(プロフ) - MIZUHOさん» MIZUHOさん、いつもコメント頂きありがとうございます。最初から長いお付き合い、本当にありがたく、またとても心強いです。これからも心に響く作品になるよう頑張りますので、是非最後までよろしくお願い致します。またコメントもお待ちしてますね。 (2018年2月26日 22時) (レス) id: 3f3c8daa7f (このIDを非表示/違反報告)
MIZUHO(プロフ) - こんばんは。この作品の初めから全て読ませていただいています。読んでいてすごく感情移入？出来るくらい心に響いていつも楽しみにしています。第6弾も楽しみにしています！ (2018年2月26日 20時) (レス) id: 2f213f30c3 (このIDを非表示/違反報告)
海羅(プロフ) - しのさん» しのさん、コメントありがとうございます。長編作品が故の不安もある中とても嬉しいお言葉ありがとうございます。これからもお付き合いよろしくお願い致します。第6弾は本日中に公開予定です、混乱させてしまい申し訳ありません。また是非コメントもお待ちしてますね。 (2018年2月26日 16時) (レス) id: 3f3c8daa7f (このIDを非表示/違反報告)
海羅(プロフ) - ぬれおかきさん» ぬれおかきさん、コメントありがとうございます。こちらの手違いで更新にミスがあり、本日中に第6弾の公開を予定しております。混乱させてしまい申し訳ありません。作品、楽しみにしていただいて嬉しいです、ありがとうございます。またコメントもお待ちしてますね。 (2018年2月26日 16時) (レス) id: 3f3c8daa7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海羅
| 作成日時：2017年9月20日 15時
