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『ごめんね、言わないうちにこんなことになっちゃって。』
凜「いや、全然良いんだけど。Aちゃん、大丈夫？」
大丈夫か大丈夫じゃないか
聞かれたら自分でも分からないけど
『変に冷静なんだよね。
今は紫耀のことよりも廉にどんな顔して会ったらいいか
そこが正直分かんない。』
高校の時みたいにときめいたり好きだな、って思ったり
そういうのは感じなかった
けど紫耀と会ったことを廉に言わなかったこととか
紫耀に会う廉の気持ちを考えていたら
私の頭をぐるぐる回るのはただ廉のことだった
凜「いくら廉でもさすがにね。
どうする帰る？私も一緒に行こうか？」
けど、ずっと決めてた、心の中で。
不安でも怖くても逃げ出したくても
『ううん、大丈夫。
みんなでちゃんと、花火までしよう。』
廉たちが花火を買ってきてくれる。
ここで私がいつも通りにしなかったら
ただでさえ不安な廉をきっともっと不安にさせちゃう。
それにもう嫌なんだ。
私はちゃんと前に進んでるんだから。
凜「ん、分かった。」
全てを受け止めてくれた凜ちゃんが隣に並んで歩き出す
『スイカ割りしよ！』
集まるみんなの視線は不安そうで
けど私の決心は揺るがなかった
『はい、岸くん目隠しして。』
岸「はい？！俺がやんの？！」
凜「え、ここは普通に岸くんでしょ。」
凜ちゃんの言葉で私の気持ちを察したように
みんなが口々に話し出す
海人「…よし、岸くん棒ないからこの木で割って！」
岸「は？！」
勇太「麗香ちゃん、なんか目隠しするものある？」
麗香「えっ？あ、これある！」
みんないつも通りにしようとしてくれてる。
ふと見ると動き出したみんなをポカンと見つめる紫耀
まだ声をかける勇気まではないけど
いつも通りでいることが今の私にできること。
海人「右右！」
『岸くん、行きすぎ！』
麗香「優太下手！」
凜「あと二歩右！」
勇太「いいよ、岸くんそこ！」
だんだん空気も元に戻っていって
自然でいれるように紫耀のこと
視界に入れないようにはしてたけど
やっぱりあの顔は自然と私を惹きつける
紫耀、笑ってる。
海人「…あ！」
食べ終えたスイカを片手にする海人の視線の先
.
…廉。
勇太に知らされてたとはいえ
眉間にしわを寄せた廉の顔は驚きと不安の表情
駆け巡る不安と緊張感が
私の全身を襲った
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ゆゆゆ(プロフ) - 絶対紫耀くんだと思ってたら違った〜！からの紫耀くんでもう騙されました！！(笑)すれ違いが凄い… (2022年8月30日 2時) (
レス) @page30 id: 2170580ec5 (このIDを非表示/違反報告)
songon100(プロフ) - 1から3まで一気に読ませていただきました！もう寝ないと！笑 続き、読みたくてたまりませんが楽しみは明日に。 (2019年8月26日 0時) (レス) id: 728b8df14f (このIDを非表示/違反報告)
海羅(プロフ) - ありさんさん» ありさん、コメントありがとうございます。息抜きに楽しみにしてくださってるなんて、とても嬉しいです！これからも読者の皆様の楽しみになれる作品になれるよう、頑張りますのでよろしくお願いいたします。テスト、頑張ってください！またコメントもお待ちしてますね。 (2017年9月8日 0時) (レス) id: 3f3c8daa7f (このIDを非表示/違反報告)
ありさん - とっても面白いです！テスト期間中のいい息抜きになっています。これからも楽しみにしています！頑張ってください！！ (2017年9月7日 22時) (レス) id: 7b2491b467 (このIDを非表示/違反報告)
海羅(プロフ) - ゆみかさん» ゆみかさん、コメントありがとうございます。読者の方々の作品への感想や更新を待ち望んでいただいてることをコメントをいただくことで私に届くのでとてもありがたく思っております。これからもよろしくお願いいたします。またコメントもお待ちしてますね。 (2017年9月6日 23時) (レス) id: 3f3c8daa7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海羅
| 作成日時：2017年6月25日 23時
