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“＿＿＿＿＿紫耀、紫耀がきた。”
海人の声は力強くて
けど瞳だけはゆらゆら揺れていて
この前会ったのに
それでもその名前は私の身体に緊張を走らせる
いつもより早歩きで先頭を歩く勇太に
それを追いかける私の足取りは重くて
海人は時々振り返って私を気にしてくれる
私は海人の目を見て下唇を噛んで俯くことしかできなかった
なんで、なんで来たの？
みんなと会うのはきっともっと先なはずで
少なくとも私が勇太に言ってからだと思ってた。
ショウが紫耀じゃありませんように。なんて
海人のあの表情からは到底あり得ない願いを唱えてただ前に進むしかなかった
次第に近づくみんながいる場所
さっきまでなかった車が一台止まっていて
折りたたみの椅子が増えて見覚えのある背中がそこにあった
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やっぱり、紫耀だ。
あの日食堂で見た同じ背中
もう会ってるのに、二度目の再会だというのに
うるさいくらいの鼓動
岸「お、きたきた！神！」
その声に紫耀はこっちを振り返らなくて
後ろから見ても分かる、前屈みで俯いていた
勇太「…紫耀？」
その声でゆっくりと振り返る紫耀
勇太「…っ、。…本物じゃん。」
海人「紫耀…。」
紫耀「…久しぶり、やな。」
目の前で起こってることが現実だとは思えなくて
だってこういう時どうすればいい？
久々の再会に抱き合って歓喜の声でみんなで喜ぶの？
それとも、今まで連絡しないで何やってたんだよって
怒ればいいの？
勇太も海人も私も
ただ心配そうに私を見つめてる凜ちゃんも
誰一人そんな行動に出る人なんていなくて
だって分かんないよ、どんな反応したらいいのか。
ただ身体に緊張が走るばかりだった
麗香「えっ？凜ちゃんの知り合いじゃなかったの？
みんなも紫耀と知り合いなの？えっ？！え、本当に？」
岸「神も海人も紫耀のこと知ってんのか？」
勇太「いや、知ってるも何も、」
『あ。』
嫌だった
ここに居たくなくて、この先の勇太の言葉を聞くのが怖くて
『凜ちゃん、スイカ、取りに行こう？』
あまりにも不安そうな凜ちゃんの顔を見てたら
一緒にこの場から逃げ出したくなった
海人「…A、俺も、」
『海人。大丈夫だから。』
いつも冷静な勇太ですら動揺してて
ただ、私はいつもと違う空気から逃げたかった
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ゆゆゆ(プロフ) - 絶対紫耀くんだと思ってたら違った〜！からの紫耀くんでもう騙されました！！(笑)すれ違いが凄い… (2022年8月30日 2時) (
レス) @page30 id: 2170580ec5 (このIDを非表示/違反報告)
songon100(プロフ) - 1から3まで一気に読ませていただきました！もう寝ないと！笑 続き、読みたくてたまりませんが楽しみは明日に。 (2019年8月26日 0時) (レス) id: 728b8df14f (このIDを非表示/違反報告)
海羅(プロフ) - ありさんさん» ありさん、コメントありがとうございます。息抜きに楽しみにしてくださってるなんて、とても嬉しいです！これからも読者の皆様の楽しみになれる作品になれるよう、頑張りますのでよろしくお願いいたします。テスト、頑張ってください！またコメントもお待ちしてますね。 (2017年9月8日 0時) (レス) id: 3f3c8daa7f (このIDを非表示/違反報告)
ありさん - とっても面白いです！テスト期間中のいい息抜きになっています。これからも楽しみにしています！頑張ってください！！ (2017年9月7日 22時) (レス) id: 7b2491b467 (このIDを非表示/違反報告)
海羅(プロフ) - ゆみかさん» ゆみかさん、コメントありがとうございます。読者の方々の作品への感想や更新を待ち望んでいただいてることをコメントをいただくことで私に届くのでとてもありがたく思っております。これからもよろしくお願いいたします。またコメントもお待ちしてますね。 (2017年9月6日 23時) (レス) id: 3f3c8daa7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海羅
| 作成日時：2017年6月25日 23時
