194…Kaito side… ページ44
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岸「いや〜でも本当に二人が付き合ってたとはな！」
「岸くん、もうそれ何回目？飽きた！」
岸「おい、飽きたはひどいぞ海人！」
勇太「岸くん、もうそのネタは面白くないよ。」
まぁ確かに驚いたけど
話が終わるごとにこの話題を挟むから笑えてくる
神の一言でその場がみんなの笑い声に包まれるのに
さっきからずっと
俺が一番笑顔でいてほしい人の声は聞こえなくて
さっきもそうだった。
食材係の三人を手伝いに行った時
久しぶりに見たんだ、あんな顔。
下唇をギュッと噛んで何か我慢してるみたいな
廉とも幸せそうで、いつも笑顔で
俺が気にしてた紫耀とのことだってAの中では
いい思い出にまでなってて
強く、たくましくなったAがあんな顔をするなんて
さっきからずっと何かソワソワしてるし。
心ここに在らずっていうか
「廉、まだかね？」
『っえ？あ、さっきもうちょっとで着くってLINEきたよ。』
やっぱり、違うよね。
廉のことを待っててソワソワしてるのかな、とか
考えに考え頭で絞り出した当てずっぽうな質問にも
柔らかいニコッとした顔で返される
ほら、俺には分かる。
この笑顔だって偽物じゃない。
苦しいとか思い詰めてるとか
そこまでじゃないから俺にはますます分からない。
話しかければいつも通りのAだから。
ただ俺はそんなAの横顔を見つめることしかできなくて
そんなことを考えていたらいつの間にか
てっぺんに昇って強く照りつけていた太陽も
折り返し地点を過ぎていて
水色の空に少しずつオレンジ色が滲んでいた
岸「ってか、そろそろスイカ割り
やらないとやばくない？暗くなるぞ！」
勇太「あぁ、確かに。俺取ってくる。」
そう言って川に冷やしてあるスイカを取りに
立ち上がった神を見るとまるでタイミングを計ったみたいに
バッっとAもつられるように立ち上がる
『私も手伝ってくるね。』
凜「頼んだ！」
麗香「いってらっしゃーい！」
そのまま小走りで神の後を追っていく
.
また、だ。
こうやって、いつも思うんだ。
“どうしたの？”
“なんかあった？”
って聞けばよかった、って。
Aの力になりたいのに
いつもいつも俺は
小さくなっていくAの背中に
後悔の眼差しを向けることしかできない
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ゆゆゆ(プロフ) - 絶対紫耀くんだと思ってたら違った〜！からの紫耀くんでもう騙されました！！(笑)すれ違いが凄い… (2022年8月30日 2時) (
レス) @page30 id: 2170580ec5 (このIDを非表示/違反報告)
songon100(プロフ) - 1から3まで一気に読ませていただきました！もう寝ないと！笑 続き、読みたくてたまりませんが楽しみは明日に。 (2019年8月26日 0時) (レス) id: 728b8df14f (このIDを非表示/違反報告)
海羅(プロフ) - ありさんさん» ありさん、コメントありがとうございます。息抜きに楽しみにしてくださってるなんて、とても嬉しいです！これからも読者の皆様の楽しみになれる作品になれるよう、頑張りますのでよろしくお願いいたします。テスト、頑張ってください！またコメントもお待ちしてますね。 (2017年9月8日 0時) (レス) id: 3f3c8daa7f (このIDを非表示/違反報告)
ありさん - とっても面白いです！テスト期間中のいい息抜きになっています。これからも楽しみにしています！頑張ってください！！ (2017年9月7日 22時) (レス) id: 7b2491b467 (このIDを非表示/違反報告)
海羅(プロフ) - ゆみかさん» ゆみかさん、コメントありがとうございます。読者の方々の作品への感想や更新を待ち望んでいただいてることをコメントをいただくことで私に届くのでとてもありがたく思っております。これからもよろしくお願いいたします。またコメントもお待ちしてますね。 (2017年9月6日 23時) (レス) id: 3f3c8daa7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海羅
| 作成日時：2017年6月25日 23時
