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私と紫耀の視線は絡んだまま
周りの音なんてなに一つ耳に入らなくて
ただただ、三年ぶりに見る
少し大人になった紫耀の姿が私の視線を掴んで離さなかった
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本当に紫耀、だ。
岸「おいっ、どうした？」
麗香「Aちゃん大丈夫？」
二人の声でハッと我に返って
やっと解放される私の視線
紫耀「…っっ、」
今にも何か言い出しそうに息を飲む紫耀を見て
無意識に数歩進む私の足
けどもう、私の視界に映るのは違う人物だった
『はっ、初めまして！
っ、ごめんっ、私帰るね！』
そういって麗香ちゃんに買ったばかりのアイスを押し付け
ただひたすら足早に食堂の出口を目指す
麗香「え、帰るの？！」
岸「おい、どうしたんだよい…」
遠くなってウェードアウトする岸くんの声
ダメ、ダメだよ、こんなの。
なんで？なんで紫耀がここにいるの。
全然分かんないよ
もう本当にわけわかんない…
心よりも頭が先に私を動かして
“初めまして”なんて口走って逃げてきてしまった
モワッとした外気に包まれ
照りつける太陽の中
真っ直ぐ駅に向かった
いつもダラダラ歩いて
休憩しなきゃ辿り着かない道のりを
一度も振り返らずに。
ただ、
岸くんと座って語り合ったベンチを横目に
ギュッと下唇を噛んだ
その時を除いては。
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岸「あいつどうしたんだ？本当にいきなり。」
麗香「大丈夫かな。アイスも置いてっちゃったし。
あ、紫耀食べる？溶けちゃうし、はい。」
紫耀「……。」
岸「よっしゃ、スイカ〜。
紫耀は？A何のアイス買ったんだ？」
紫耀「…っ、え？」
岸「アイス！！食えよ、溶けるぞ。」
麗香「なんかオシャレだね。」
岸「何アイスだ、それ。
俺英語読めねぇわ。」
麗香「アホ、カタカナ書いてあるでしょ。
ほら、クレ、」
紫耀「…、っ…。」
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紫耀「…クレーム、ブリュレ。」
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去年と変わらない、いつも通りの夏が
くると思ってたんだ。
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ゆゆゆ(プロフ) - 絶対紫耀くんだと思ってたら違った〜！からの紫耀くんでもう騙されました！！(笑)すれ違いが凄い… (2022年8月30日 2時) (
レス) @page30 id: 2170580ec5 (このIDを非表示/違反報告)
songon100(プロフ) - 1から3まで一気に読ませていただきました！もう寝ないと！笑 続き、読みたくてたまりませんが楽しみは明日に。 (2019年8月26日 0時) (レス) id: 728b8df14f (このIDを非表示/違反報告)
海羅(プロフ) - ありさんさん» ありさん、コメントありがとうございます。息抜きに楽しみにしてくださってるなんて、とても嬉しいです！これからも読者の皆様の楽しみになれる作品になれるよう、頑張りますのでよろしくお願いいたします。テスト、頑張ってください！またコメントもお待ちしてますね。 (2017年9月8日 0時) (レス) id: 3f3c8daa7f (このIDを非表示/違反報告)
ありさん - とっても面白いです！テスト期間中のいい息抜きになっています。これからも楽しみにしています！頑張ってください！！ (2017年9月7日 22時) (レス) id: 7b2491b467 (このIDを非表示/違反報告)
海羅(プロフ) - ゆみかさん» ゆみかさん、コメントありがとうございます。読者の方々の作品への感想や更新を待ち望んでいただいてることをコメントをいただくことで私に届くのでとてもありがたく思っております。これからもよろしくお願いいたします。またコメントもお待ちしてますね。 (2017年9月6日 23時) (レス) id: 3f3c8daa7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海羅
| 作成日時：2017年6月25日 23時
