175…Yuta side… ページ25
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「この前、玄樹から聞いた、その話。」
『えっ、この前？
じゃあずっと知らなかったんだ。』
海人「なになに？玄樹が何か言ったの？」
「紫耀はずっとAを大切に思ってるって
遠回しにAのこと好きだったって、玄樹が言ったって。」
海人「え、そうだったんだ。」
話を聞いているAは驚くほど穏やかで
本当に昔の話を懐かしんで話しているみたいで
前までだったら紫耀の話するときは
切なかったり苦しい顔してたのに。
『っていうか、私と紫耀が両想いだったの
よく隠してられたね、二人とも。
海人とか隠すの大変だったでしょ？！
勇太は隠すの得意そうだけど(笑)』
そうやって笑い飛ばすAの笑顔が
無理しているような空元気の顔じゃなくて
多分本当に心からの笑顔で
それが余計に俺の胸を締め付けた
きっと今高校時代に戻れるとしても
俺はまた同じ選択をすると思う。
多分、俺以外のみんなも
けど、あの時両想いだった、って知ってたら
って俺だったら思うんだろうな
「ごめん、言えなくて。」
そんなことを思ってたら自然と口から出る言葉
海人「A、ごめんね。」
『ちょっと、やめてやめて！
そりゃ最初は思ったよ？なんで言ってくれなかったの、って。
けど、私でも多分同じことしてたよ。二人とも廉とも仲良いし。
それに私は今すごく幸せだし。』
海人「A…。」
海人は今にも泣きそうな横顔をしてて
俺も、ずっと引っかかってた何かが解けるようなそんな感覚がした
「俺ずっと思ってたんだよね。
大学入ってからA強くなったな、って。
けど、よかった。今、幸せなら。」
海人「俺も廉と幸せそうでよかった、って思うよ。
けどこれからもなんでも話してね、俺たちに。」
『卒業式の日のことがあって吹っ切れたからかな？(笑)
もう私の中ではいい思い出になったの。
二人とも、ありがとうね。』
Aは今でも紫耀を、とか紫耀が報われるように、とか
過去に縛られてたのは、もしかしたら
当の本人たちより俺らなのかもしれない
今のAを見てると、ふとそう思う
紫耀の今の気持ちなんて分からないけど
紫耀も前に進んでる、きっと。
Aに聞いた卒業式の日の出来事がその証拠だと思う。
俺も過去じゃなくて未来を見なきゃいけないんだ。
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岸「よっ！」
タイミング良く岸くんが現れた
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ゆゆゆ(プロフ) - 絶対紫耀くんだと思ってたら違った〜！からの紫耀くんでもう騙されました！！(笑)すれ違いが凄い… (2022年8月30日 2時) (
レス) @page30 id: 2170580ec5 (このIDを非表示/違反報告)
songon100(プロフ) - 1から3まで一気に読ませていただきました！もう寝ないと！笑 続き、読みたくてたまりませんが楽しみは明日に。 (2019年8月26日 0時) (レス) id: 728b8df14f (このIDを非表示/違反報告)
海羅(プロフ) - ありさんさん» ありさん、コメントありがとうございます。息抜きに楽しみにしてくださってるなんて、とても嬉しいです！これからも読者の皆様の楽しみになれる作品になれるよう、頑張りますのでよろしくお願いいたします。テスト、頑張ってください！またコメントもお待ちしてますね。 (2017年9月8日 0時) (レス) id: 3f3c8daa7f (このIDを非表示/違反報告)
ありさん - とっても面白いです！テスト期間中のいい息抜きになっています。これからも楽しみにしています！頑張ってください！！ (2017年9月7日 22時) (レス) id: 7b2491b467 (このIDを非表示/違反報告)
海羅(プロフ) - ゆみかさん» ゆみかさん、コメントありがとうございます。読者の方々の作品への感想や更新を待ち望んでいただいてることをコメントをいただくことで私に届くのでとてもありがたく思っております。これからもよろしくお願いいたします。またコメントもお待ちしてますね。 (2017年9月6日 23時) (レス) id: 3f3c8daa7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海羅
| 作成日時：2017年6月25日 23時
