106…Yuta side… ページ6
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凜「あ〜…ちょっと、トイレ！」
『え、ちょっ…待って！』
俺らのみんながいる前で廉と付き合ったことを話すのは初めてで
紫耀はどんな顔するんだろうって思ってたけど
真剣な目をして下唇を噛んでどこか苦しそうな顔で
Aを見つめていた
ちょうどよく凜が連れ出してくれてよかった
「紫耀。」
どこか一点を見つめてた紫耀の目が俺に向く
「A、廉と付き合ったって。」
紫耀「そうみたいやね。」
「いいの？」
紫耀「え？なんで？」
そんな誤魔化したように笑ったって
俺には分かるんだ
苦しさを押し殺して笑ってる
きっと俺がどんな言葉をかけたって
紫耀は自分の気持ちに素直にはならない
いや、素直にならないんじゃない
必死に気持ちを抑えてる
そんな風に見えた
海人「……あ、次、教室3階だ。行こ！」
俺と紫耀を不思議そうに見て
話を聞いていた海人に言われて
「しょ……。
海人、行こう。」
窓の外を見ながら何かを考えて
今は1人にしておいたほうがいいって
俺たちは先に教室を出た
.
「俺さ、聞いたんだよ、打ち上げの時。
そしたら、本当はAのこと好きだったって。
しかも廉がAのこと好きだったことも
知ってたんだよ、あいつ。」
海人「そういうことか……。
やっぱり好きだったんだね、Aのこと。」
「やっぱり？」
海人「明らかに違うから、Aを見る目とか。」
やっぱりそうだよな。
気付いてないのは廉くらいだよ。
「けど、俺言えなくてさ。
Aもお前のこと好きなんだ、って。」
海人「廉のこともあるしね。」
「あいつ、なんか意味わかんないこと言ってて。
Aは眩しくて、俺がそばにいたらダメだみたいな。
しかも、すっごい切ない顔して言うの。」
俺に計り知れない何かを紫耀は背負ってて
好きだから付き合う
とか簡単な話じゃないんだ、紫耀にとって
だから俺は何も言えなかった
海人「分かる、紫耀はいつも一人で
何か抱え込んでるよね。
けど、絶対一人で解決しようとするし
頼って欲しいけど、本当は。」
けど、Aが廉と付き合った今
俺らが応援すべきなのは廉とAの二人なわけで
今さら俺が紫耀の背中押したり口を挟む必要はない
Aは廉を選んだ。
それが答え。
俺も海人も分かってた。
けど、あんな紫耀を見たら
なんでかわかんないけど、壊れそうで
紫耀を見てると無性に胸騒ぎがした
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海羅(プロフ) - ShiRaSuさん» ShiRaSuさん、コメントどうもありがとうございます。お褒めのお言葉嬉しいです。とても励みになります！これからも頑張って更新していきますので読んでいただけたら嬉しいです。またコメントもお待ちしてますね。ありがとうございます。 (2017年6月18日 18時) (
レス) id: 3f3c8daa7f (このIDを非表示/違反報告)
ShiRaSu - チョーゼツ面白いですね！ 続きが楽しみです！ (2017年6月17日 22時) (レス) id: dd3f7bf8fe (このIDを非表示/違反報告)
海羅(プロフ) - 樹里亜さん» 樹里亜さん、コメントありがとうございます。そのお言葉、すごく励まされます！とても嬉しいです。これからも頑張りますので、今後ともよろしくお願いいたします。またコメントもお待ちしてますね。ありがとうございます。 (2017年6月12日 1時) (レス) id: 3f3c8daa7f (このIDを非表示/違反報告)
樹里亜(プロフ) - すごく話に入り込みやすい作品で、気に入ってます！更新頑張って下さい！ (2017年6月11日 19時) (レス) id: cc2f6a9c78 (このIDを非表示/違反報告)
海羅(プロフ) - みさとさん» ミスがありまして、コメントの方再度返信させていただきます、すみません。初めてのコメントで本当に本当に感激しました（泣）全ての言葉が励みになります。これからも更新していきますので是非読んでいただけたら嬉しいです。またコメントもお待ちしてますね。 (2017年5月29日 8時) (レス) id: 3f3c8daa7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海羅
| 作成日時：2017年4月23日 22時
