132…Yuta side… ページ32
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「玄樹は？何がいい？」
玄樹「ん〜じゃあ、ココア。」
「はい。」
玄樹「ありがと。
なんか学校の自販機がホットに変わると冬になった感じする。」
暖かいカフェオレを握りしめて玄樹との帰り道を歩く
玄樹「まだ紫耀と連絡取れないの？」
「うん、たまに連絡してるけど、返ってこない。」
玄樹「もう三ヶ月だね。」
紫耀と連絡が取れなくなってから三ヶ月
あれから、ちょくちょく連絡するようにしてて
東京来たらみんなで会おう、とか
文化祭は来いよ、とか
みんな会いたがってるぞ、とか
“土日一人で授業しんどいねんけど。”なんて言ってたりして
俺らも早く会おうぜ、って
離れてても俺たちは変わらなかったのに。
LINEの既読も電話にも出なくなって
まさに音信不通
「本当何やってんだろ。」
玄樹「紫耀のことだから、携帯壊れてた〜。
とか普通にありそうだけどね。」
「なくはないね。」
玄樹「けど、やっぱりちょっと心配。
紫耀、弱いところ見せないから。」
玄樹のこぼす言葉にやけに重みを感じて
思わず俯いてしまう
「玄樹、連絡してないの？」
玄樹「したよ。夏休み遊んだし。」
「え？遊んだの？」
玄樹「うん。紫耀から連絡きた。」
珍しい、紫耀からか。
けど、今思えば名古屋行く前に
玄樹とも会っときたかったんだな、って
玄樹「紫耀ってさ、やっぱり
Aちゃんのこと大好きだよね。」
「なになに、いきなり。」
玄樹「弱いとこ見せないけど
自分の気持ちには素直じゃん。
Aちゃんの話になるとすっごい
顔、優しくなるから。」
やっぱりそうだよな。
俺の気のせいじゃなかった
玄樹「けど、よかったよね。
Aちゃん廉と幸せそうだし。」
「うん、廉もAも最近紫耀の気にすることもなくなったし。」
玄樹「Aちゃん、今どう思ってるんだろうね
紫耀のこと。」
きっと、好き。
Aの紫耀への気持ちはまだ残ってる。
それに、消す必要もない
だってAはちゃんと廉と向き合ってて
ちゃんと廉への愛があって
廉だって覚悟を持ってAのそばにいる。
あいつは、そんな弱いやつじゃない。
きっと今紫耀がAの前に現れても
Aは廉を選ぶんだと思う
ちゃんと前に進んでる。
「ちゃんと廉のこと好きだよ、Aは。」
玄樹「そっか、よかった。」
俺のこの一言が玄樹の背中を押してたなんて
この時の俺は知らなかった
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海羅(プロフ) - ShiRaSuさん» ShiRaSuさん、コメントどうもありがとうございます。お褒めのお言葉嬉しいです。とても励みになります！これからも頑張って更新していきますので読んでいただけたら嬉しいです。またコメントもお待ちしてますね。ありがとうございます。 (2017年6月18日 18時) (
レス) id: 3f3c8daa7f (このIDを非表示/違反報告)
ShiRaSu - チョーゼツ面白いですね！ 続きが楽しみです！ (2017年6月17日 22時) (レス) id: dd3f7bf8fe (このIDを非表示/違反報告)
海羅(プロフ) - 樹里亜さん» 樹里亜さん、コメントありがとうございます。そのお言葉、すごく励まされます！とても嬉しいです。これからも頑張りますので、今後ともよろしくお願いいたします。またコメントもお待ちしてますね。ありがとうございます。 (2017年6月12日 1時) (レス) id: 3f3c8daa7f (このIDを非表示/違反報告)
樹里亜(プロフ) - すごく話に入り込みやすい作品で、気に入ってます！更新頑張って下さい！ (2017年6月11日 19時) (レス) id: cc2f6a9c78 (このIDを非表示/違反報告)
海羅(プロフ) - みさとさん» ミスがありまして、コメントの方再度返信させていただきます、すみません。初めてのコメントで本当に本当に感激しました（泣）全ての言葉が励みになります。これからも更新していきますので是非読んでいただけたら嬉しいです。またコメントもお待ちしてますね。 (2017年5月29日 8時) (レス) id: 3f3c8daa7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海羅
| 作成日時：2017年4月23日 22時
