Rainbow Rose ～虹色の愛～ (ページ50)

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紫耀「お腹空いた～っ、どれにしよう。」

俯きがちにメニューをペラペラめくる紫耀は

綺麗な二重で鼻高くて
顔はシュッと小さいのにどこか男らしくて
本当に綺麗な顔してる。

いつも天然でホワホワしてるから
気付かなかったけど
やっぱり本当にイケメンなんだな
と思わず見とれてしまう。

紫耀「Aは何にするん？」

危ない、ガン見してるのバレるとこだった。

『ん～どうしよっかなぁ～
あ、クレームブリュレある！』

紫耀「ん？クリームビルレ？なに、それ？」

『はは、違う違う、クレームブリュレ！
美味しいんだよ、大好きなんだ～これ。』

まだハテナが消えない紫耀はハンバーグを頼んだ

紫耀「なぁ、そういえばこないだ知ったんやけど」

『ん？』

紫耀「Aってお兄ちゃんいるんやね。」

『あぁ、いるいる。あれ？言ったことあったっけ？』

紫耀「いや、海人に聞いてん！
こないだAのお兄ちゃんに会ったって言ってて
お兄ちゃんいるんや～って思って。」

風磨と海人は地味に仲がいい。
風磨も同じ中学に通ってたから
私たちが1年の時風磨は3年にいたし。

『2個上だよ、風磨って言うんだけど
こないだもピザ頼むのにメニュー勝手に決められてさ！
その前も………………』

なんて風磨の愚痴言いだしたら止まらなくて
けど紫耀はずっと笑いながら聞いてくれて

紫耀「仲良しやね、Aの家は。(笑)」

『まぁね、なんだかんだ仲良しかな。
紫耀は？兄弟いるんだっけ？』

紫耀「俺は弟とはマミーと3人！あと猫！
ハナちゃんとネネちゃんっていうんやけど、ほら！」

って見せられた写メは家族3人と2匹が写ってて
すごく幸せそうな写真だった。

『紫耀の家も仲よさそうだね！』

紫耀「そうやね、仲はええかな～。
けど、小さい頃はお父さんいる家羨ましかったし
すごい、Aの家ええな～って思う！」

そうボソッと言って
“ あ～かわいいっ ”って写メを見つめる
紫耀を見てたらなんか笑ってしまって

その後も家族の話や、くだらない話をして笑い合って
楽しい時間はあっという間に過ぎていった。

よく考えてみれば好きな人のこんなに
近くにいれるって、それだけで幸せなんだ。

だから、欲張らないから
これからもずっと、できるだけ近くで

紫耀の笑顔を見ていたい。

一緒に笑い合いたい。

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それだけで私は幸せなんだ。

それだけで充分。

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この日のクレームブリュレは

いつもより甘い気がした

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