青色〜after story ✴︎ (ページ6)

今日:55 hit、昨日:98 hit、合計:116,257 hit

◉ ページ6

次の日の仕事で、連泊してるお客様のことでちょっとトラブってしまってその予約関係やお金関係のことを阿部さんに相談している。

今日は中番で定時も遅いけど、さらに残業してるから
もう事務所に残ってるのは、私と阿部さんだけ。

「なんかこっちのサイト経由で予約して、ポイントがどうとか…」

阿「いや、でも別会社からの予約だよね、どうなってんだ…ダブりの予約もないし…」

「だから宿泊代はもう決済済みだからって…」

深「あ、そういや昨日見せてもらったよ、ウエディングフォト！」

渡「ああ、なんか見せに行くとか言ってたな笑」

ふっかさんと翔太くんが事務所に。

事務所の入口からは
阿部さんのデスクが死角になってるのか、
物が多くて見えないだけなのか

阿部さんにも声をかけないということは、
私たちの姿が見えてないらしい。

「お…」

阿「しっ！ちょっとだけ静かにしてて？笑」

声をかけようとすると阿部さんに阻止された。

深「昨日Aちゃん言ってたよ、
翔太は何も言ってくれないからどう思ってるか分かんないって」

渡「はあ？そんなん…」

深「たまには言わないと伝わんないからね
ちなみにこの日めめも見たけど褒めちぎってたよ笑」

渡「…俺だってこの日の夜ちゃんと言ったし…」

深「本当に？」

渡「本当だって笑、可愛すぎて抱き潰したわ」

なっ！！なんてことを…！
隣の阿部さんも困ってるし！！

深「そこまで聞いてねー笑」

渡「分かんだろ、俺の性格…好きとかふっかみたいに簡単に言えるもんじゃねーのよ。
あいつが1番かわいいし、めちゃくちゃいろんな人に好かれるタイプじゃん、どっか行っちゃうんじゃないかって今でも焦るし。」

深「それちゃんと言ってあげなよー
ウエディングフォトも、自分のやりたいことだけで翔太を付き合わせたとか言ってたよ？
お前もめちゃくちゃ楽しみにしてたじゃん笑」

渡「いや…なんか、あいつのやりたいこと全部やってあげたいし、そしたら俺もやりたいって思うし…
でも目黒みたいな素直なヤツが近くにいたら、必死な俺ってダサくね？って思って余裕なふりしちゃってさー」

"めちゃくちゃ愛されてんじゃん"

と、手元のメモ紙に書かれた阿部さんの文字。

深「珍しいな、なべがそんなこと言うの」

渡「うん、まあー俺結構あいつにベタ惚れなんだわ」

深「ま、それが聞けてよかったわ笑」