青色〜after story ✴︎ (ページ47)

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◎ ページ47

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だから、申し訳ないけど
その女と切れるまでは会わないし連絡もしないって言った。

いろいろ問い詰めたら、あたしとの約束をドタキャンしてたときもあったらしいし。

会わない、連絡しない、って言いながら
仕事では会わなきゃいけない場面ももちろん出てくるし
おかまいなしにメッセージは送ってくるし。

全部無視してるけどさ。

Aに相談しようと思ったけど、
それどころじゃないっぽいし…。

目「んで俺に？笑」

「めめなら何かひらめくかなって思ってさー」

目「俺不器用なの自分で分かってるから素直にそのまま思ったこと伝えるしかできないからさ。
優菜もふっかさんに思ってることそのまま伝えてみなよ。お互い素直になるしかないよ」

「…そうだよね」

目「俺が言えることじゃないけど笑」

「Aはまだなべさんと付き合うって決まってないんだからアタックしてみなよ、心変わるかもしんないよ」

目「やっぱり俺分かりやすい？」

「うん。A以外の全人類分かると思う」

目「スケールでかすぎるから笑」

めめからの助言通り、ちょっと素直に。

直接だと言えないかもしれないから、文章にしてみる。

好きな気持ちは全く消えてない。
たつくんの優しいところは全部分かってる。

不本意だけど、本当にどうしようもないなら元カノが退院するまで待つから。

それが終わったらきっぱり関係を断ち切るって約束してほしい。

長文で、素直な気持ちを送った。

そしたら部屋のチャイムが鳴って開けたら、たった今メッセージを送った人。

深「優菜！ごめんっ！俺、優菜のこと何も分かってなくて、気持ち考えてなくて…、本当にごめん…。
学生時代の友達に連絡して、アイツの病院のことやってもらうように頼んだから…。
もう大事な人がいるから連絡しないでって言った。
これじゃ…信じてもらえないか」

「たつくん…、」

深「俺にとっては、優菜が1番大事なんだよ、だから…離れていかないで、俺から。」

「うん、信じるよ。あたしも…ムキになったっていうか、元カノに嫉妬してたんだと思うし」

深「よく考えたら優菜が元カレの世話してるって考えたらその男許せないと思うし。ごめん。」

「こんなに人を好きだと思ったの初めてかもしれない…
なんか、たつくんを失ってしまうかもしれないって考えたら辛くて」

深「ん、俺も…」

こうして別れることは免れた。

もともと別れる選択肢はなかったんだけどね。