青色〜after story ✴︎ (ページ46)

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ある旅館への視察の日。

動物園にみんなで行った時、
ふっかさんがワガママ言ったのか笑、みんなか気を使ってくれたのかわかんないけど

ふっかさんと2人でまわれることに。

深「あれっ、Aちゃん、みんなとはぐれたのか…
あ、翔太と一緒か」

少し遠くにAとなべさんを見つけた。

楽しそうに動物を見てる2人は、はたから見たら
普通のカップル。

でも、なべさんには彼女がいる。

たつくんが言っていた、昔遊んでたこと。

なべさんと一緒によくいたらしい。

「ちょっと、危険だなぁ…」

深「そうだねぇ…どうすっか…」

Aが本気じゃなければいい。

そう思って、ホテルの部屋で聞いてみると

A「わかってる。好きにならないから。」

そう言ってる時点でもうアウトだけどな。

とか思ったけど、しばらく見守っておこう。

Aたちのことを気にかけながらも、
あたしはちょっとした小さな問題を抱えていた。

実は、たつくんが前に別れたばっか、と言っていた元カノが最近連絡してきている。

あたしにはバレないようにしてるらしいけどね。

バレバレだよ、しょっちゅうスマホ見てるし。

一緒にいるときも、ご飯食べてる時も、お風呂に入るときも。

2人でソファでテレビを見てるときにもう限界を感じて問い詰めた。

「ねえ、バレてないと思ってるかもしんないけど
バレバレだよ？
LINEとか電話いつも通知きてる杏里って、元カノだよね？」

深「えっ！？」

「え、本当にバレてないと思ってたの？」

深「元カノ…ってのは間違いじゃないんだけど、」

「じゃあ何のために連絡取ってんの？」

深「…なんか、入院してるらしくて」

「はあ？それが何でわざわざ元カレに連絡してんの？」

深「あいつ地方の人だから、近くに家族いなくて。頼れる人俺しかいないんだって」

「だから面倒見るって？ありえないから。
入院するくらい具合よくないなら家族でも誰でも連れてきなさいよ」

深「そうだよね…ごめん。」

理由きいたら喘息持ちで風邪が悪化して、さらに肺炎になったらしい。

命に別状はないらしいけど近くに頼れる人家族がいないため、たつくんに連絡してきたらしい。

…家族なら遠くても来いよって感じなんだけど。
まあいろいろ事情もあるみたいだしそこは突っ込まないけどさ。

たつくんもお人好しだから病院行ったり先生の話聞いてるるしい。

ありえないよね。