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ピーンポーン
真っ暗な部屋に、呼び鈴。
Aかな?いや、でも鍵持ってるはずだし。
忘れたのかな、とか思って無防備な姿で開けたら
そこに立ってたのはふっかさんで。
思わず開けたドアを閉めた。
深「えっ!?ちょ、佐々木ちゃん!?
なんで閉めんの?開けてよ」
スウェットにボサボサな髪、スッピンの顔。
こんな姿で好きな人の前に出られるわけないじゃん。
深「…開けるよ、」
鍵を閉めないままのドアは簡単に開けられてしまって。
「…何ですか、」
深「何って、連絡こないし…心配になったの」
「やっぱり、あたしだけ好きだったんだなって思いました。もう、いいです。別れ…っ、」
別れたい、と言いかけたとき強く抱きしめられた。
深「…ごめん。不安にさせて、ごめん。」
「一方的にあたしが連絡して、ご飯もあたしが誘って…
ここ行きたい、っていうのもあたしが言ってて
…好きって伝えても、俺もしか言わないし、キスも…つめたい」
昔遊んでたって話は本人から聞いたから
好きじゃなくても体を重ねることはできるんだって
もしかしたらあたしもそうなのかもって思った。
深「…好きだよ」
「…へ、」
深「連絡こなくて焦ったし…ご飯もなんか物足りないし、俺から連絡するのも何て言ったらいいか迷って、ここに来た。」
「…ホントに、好き…?」
深「最初は、そのうち好きになればいいって思ってた。ごめん。
でも、今…めちゃくちゃ好きになってる。」
「ふっかさん、やっと言ってくれた…」
深「好きだよ、優菜」
「え、いま、名前……んっ、」
初めて想いが通じ合ったキスはとてもあたたかいものだった。
深「俺のことも名前で呼んでよ」
「えっっ!、た、たたた、たつ…、たつ、くん、」
深「めちゃくちゃ噛んでるみたいじゃん笑
まあ、そのうち呼んでよね?」
「がんばります、」
と、ようやく本当の意味で付き合うことができた。
それからはちゃんとみんなに報告した。
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r_inaaa6(プロフ) - 途中泣きながら一気読みしてしまいました!after story楽しみにしてます♡これからも更新頑張ってください! (2月8日 16時) (レス) @page7 id: ee744ba5ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2024年2月8日 15時