青色〜after story ✴︎ (ページ44)

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深「遅くなってごめんねー？ちょっとクレームあってさ
お腹すいたでしょ？あ、乗って？」

初めて見るふっかさんの私服。

…かっこいい。

しかも仕事終わりで疲れてるにも関わらずこの優しさ。

もう、好きですって溢れそうになった。

向かう先は近くのファミレス。

その車内では何話したかは、全っ然覚えてない。笑

深「見て、めっちゃうまそうじゃね？」

「あたしこれ好きです」

深「じゃあシェアしよっか」

料理を目の前にしたらめちゃくちゃお腹空いてたのに気付いて、夢中で食べちゃって。

深「いい食べっぷりだ笑」

「あ、すいません…」

深「なんで？笑、もっと食べてよ残しちゃダメだよ〜」

食べながら話してると緊張も少し解けてきて、
仕事のことやプライベートのことも少しずつ。

ふっかさんがご馳走してくれて、またご飯行こうねって言ってくれた。

そのまま戻ってきちゃった寮の駐車場で、
車からおりるタイミングをなくして2人で話し込んでたらちょっと無言になっちゃった空気。

深「…そろそろ帰ろうか、」

「ふっかさん、」

降りようとしたふっかさんの腕を掴んで引き止めた。

深「…どうしたの？どっか行きたいとこあった？」

「…好きです、」

深「えっ、と…」

「ふっかさんのこと、好きなんです。
気付いてたかもしれないけど…」

深「うん…、ごめん、気付いてた。
気持ち、嬉しいよ。ありがとう。」

「…あたしと付き合ってくれませんか」

深「…うん、いいよ」

「えっ？」

深「えっ？」

「あ、いや…OKだと思ってなくて、私でいいんですか？」

深「いや、逆に俺でいいの？って感じだけどね？
…付き合お、おれたち」

「はい…よろしくお願いします」

このときは、単純に嬉しかったんだけどな。

それから2人で出かけたりご飯食べたり、
デートっぽいこともしたし、恋人っぽいこともした。

でも、1度も好きって言って貰えてないことに気づいて、やっぱり違ったんだ、って思った。

そこから毎日送ってたLINEも送る気力がなくなって
会う勇気もなくて。

淡々と仕事をこなす毎日。

まだ誰にも付き合ってること言ってなくて、
相談もできなかった。

康二に友達が悩んでる、とそれとなく相談してみると、それでいい、そのうち連絡くるよって言ってたけど。全然こないし。

なにこれ？自然消滅した？

そう思って、休みの日は部屋に引きこもった。