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渡辺side




深「翔太!!!」



事務所で仕事してると、休憩中だったふっかが
慌てて入ってきた。




渡「うわっ、何?ビビった…」



深「お前、電話出ろよ何のためのスマホだよ!
ちゃんと携帯しろ!!
Aちゃん陣痛来たって!今優菜から電話きた」



渡「えっ?ごめん俺充電してて…うわ、めっちゃ電話きてる」


深「仕事いいから早く行け、優菜も子ども見なきゃいけないからAちゃんとこ行けないし早く行ってあげて」



渡「悪い、頼んだ」





たまたま昨日の夜充電をし忘れてそのまま来ちゃったから、職場に着いたときにはもう既に画面は真っ暗で。

昼までに使えればいいか〜と呑気に考えていたのに。






頭が混乱したまま家に帰って陣痛に耐えていたAを
なんとか車に乗せて、病院へ。


なんと子宮口がもうすでに全開になりそうらしくて
あと少しでも遅かったら…

なんて考える暇もない。







「ん゛ーーーーーっ、ふぅ、ふぅ、はぁーーーーーっ」



先生「もうちょっとだよー、ちゃんと呼吸してねー
赤ちゃんも頑張ってるよ!」




「ふぅーーーーーっ、んぅぅぅぅっ、」




先生「旦那さん、声掛けてあげて!
頭出てきたよー、もう1回!せーのっ」




渡「…がんばれ、A!」









オギャー オギャー オギャー









「はぁ…はぁ…、泣いてる、」



先生「おめでとうございます。元気な女の子ですよ」



「うわぁ…ちっちゃ…翔太くん、かわいいね」




先生がAの腕の中に赤ちゃんを乗せてくれた。





渡「A…頑張ったな、ありがとう、世界一可愛いかもしれない」


「ふふ、当たり前じゃん…笑」






渡「じゃあ俺また明日くるから。今日はゆっくり休んでな。なんか欲しいものあったら連絡して」



「うん、ありがとう。」





このまま赤ちゃんもAも検査やら何やらあるらしく
俺は一旦帰る。

明日はちょうど休みだし、また面会時間で会いに来よう。





しかしふっかが言ってたこと本当だったな…

男は無力だ。

手を握ってやることしかできなかった。


助産師が腰を押してあげてたり汗をふいてあげてたり
飲み物をあげてたりしてて。

俺は何も出来なかったな。



あんなに痛がっていたのに必死に産んでくれて…強い。




家に帰ると、綺麗に整頓された部屋。

冷蔵庫には作り置きのおかず。

何もかもAに甘えてきた俺。



俺はやっと親になった自覚が出てきた気がした。

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r_inaaa6(プロフ) - 途中泣きながら一気読みしてしまいました!after story楽しみにしてます♡これからも更新頑張ってください! (2月8日 16時) (レス) @page7 id: ee744ba5ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2024年2月8日 15時

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