青色〜after story ✴︎ (ページ36)

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新年を迎えて、心穏やかな生活を送れてきたけど、
穏やかじゃない日がきた。

「やっぱり…今日で、1週間…」

月のものがこない。期待と、不安。

翔太くんに言うべき！？

いや、とりあえず検査か…？

いやいや、この下腹部の鈍い痛みはもうちょい待ってみたら来るかもしれないし…。

と考えながら、仕事終わりに薬局に来てしまった。

どうする？買う？試してみるか？

やらなくても、今後の夫婦生活で使う時がくるかもしんないし…、

どれがいいんだろ？ネットで見たこれかな…。

それだけ買うのはなんか恥ずかしくてカモフラージュでシャンプーとか洗顔を買ってみる。

家に着いて開けてみたけど…

いやまて、今日で1週間なら明日とかの方がいいのか？
でもできるって書いてあるし…。

ひとりで葛藤してると、車の音がしたから
一旦これはやめて明日やろう。とそっと自分の部屋まで持っていった。

「翔太くんおかえりっ買い物してて、さっき帰ってきたの。ご飯まだなんだけどどうする？」

渡「ただいま。あー、久々にどっか食いに行く？」

「それありだね」

最近見つけた定食屋さんがめちゃくちゃ美味しくて
たまに2人で行ってるの。

味を再現しようと頑張ってみてるけど
なかなか正解にたどりつけなくて試行錯誤してるくらい、美味しいお店。

外食する日はお風呂も外で済ませようと温泉に寄る。

翔太くんも結婚してからは頻度が減ったけど、
めちゃくちゃサウナが好きだからひとりでもサウナ行ってから帰ってくる日とかある笑

「おうち帰ってすぐ寝るだけってめちゃくちゃいい気分だよね」

渡「俺1日頑張った、って思うわ笑」

家に帰ってきて、サウナで力尽きた翔太くんは部屋に直行。

まだ分かんないし、明日検査薬やってみて、
もし陽性だったら病院行って…からでもいいよね。

大人しく自分の部屋で寝ることにした。

けど朝早く目覚めちゃって、今日は仕事だけど…
自分の不安な気持ちを拭うためにはやっぱりもうやるしかない。

トイレにこもって、検査薬をやってみる。

「はっ…、陽性、！」

私、妊娠してるんだ…。

やっぱり気を張りすぎてた。少し気持ちに余裕ができたからきっと…。

コンコン)
渡「A、大丈夫？俺ももれそうなんだけど」

「わっ！翔太くん！ごめんっ！！」

翔太くんが起きてきた。

声掛けられて焦った私はあわててトイレから出た反動で
手の中から滑り落ちた。