青色〜after story ✴︎ (ページ32)

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パンフレットやネットも完成間近で

担当客も落ち着いてきた秋頃。

ようやく休みを一緒にすることができて、

遅くなった結婚1周年のお祝い。

プロポーズしてくれたレストランにまた行こうと思ったけど、
それはクリスマスにとっておくことにした。

翔太くんは最近忙しかったから、
有名で少しいいものをお取り寄せして、おうちでやることにした。

当日もやったけど、仕切り直し、と翔太くんが率先してやろうと。

忘れてたんだからそれくらいやるって言ってくれて、
全部おまかせした。

夜、食べ終わってから、話を降ってみることにした。

「ねえ、翔太くん……」

渡「ん？」

「あの…翔太くんはさ、その…」

渡「何？」

「あ、いや…」

いざ話すとなると切り出し方分かんないし
気まずすぎるこの空気…。

「私、翔太くんとの赤ちゃんほしい」

渡「ぇっ…」

「結婚して1年たったし…もちろんまだまだ2人で楽しみたいこともいっぱいあるんだと思う。
でも…ママになりたいって、最近強く思ってきて…」

渡「うん、もちろん俺も…そうなったらいいなって思ってる。でも焦らなくても授かりものっていうしさ」

なんだろう、やんわりと断られたような、
俺はそうじゃないよ、みたいな…。

あ、もしかしてまだ2人で結婚生活してたいからもう少し先、的なことかな…。

渡「マジで引かないでほしいんだけど
ずっと言ってこなかったこと言っていい？」

「え、何、？」

渡「ふっかにさ…前、あんまりがっつくと嫌われるしすぐ拒否されるって言われたことあって…」

「…ん？」

渡「だから、俺なりに抑えてたんだけど。
俺から誘ったときにしかAはこないし…
Aから誘ってきたことってないじゃん。」

「それは…」

単純に恥ずかしいし…
部屋別だと、誘うタイミングも分かんないし。

渡「だからいい具合に今かな、っていうとき狙ってたんだけど」

「ふっかさんの話真に受けすぎだよ…
あんまりそういうの好きじゃないのかな、とかちょっと不安だったよ私。
ふっかさんは付き合ってた時より回数増えたとか言ってたし…」

渡「え？そうなの？マジか…
じゃあ今日からは遠慮なくいっていいってこと？」

「え？遠慮なく、って…」

渡「俺も。Aとの子どもほしい。
…ベッド行く？」

「………聞かないでよ」

私をお姫様抱っこでひょいっと…
翔太くんの部屋に一直線して深く愛し合った日だった。