青色〜after story ✴︎ (ページ27)

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優「よかったね！！あたしん時は辰哉覚えてなくて、、まあ子どもも小さかったしそんな余裕なくてさ笑」

「ふっかさん、今日翔太くんに言ってくれたみたいで。
ありがとね、優菜」

優「1周年って結構特別じゃない？
Aにはちゃんと過ごして欲しいなって思ったの」

「うん、ありがとう。
急いで支度しなきゃだからまた今度ゆっくりね？」

優「うん、頑張ってね。1周年おめでと」

「ありがとう！」

優菜にお礼の電話をいれて、
料理を作りながら翔太くんを待つ。

いつもなら夜は一服したり手が空き始めるからLINEのひとつ入ると思ったけど…。

19時、翔太くんが定時になっても連絡がない。
何かトラブルかな。電話も出ないし。

それから1時間たっても折り返しの電話もこないし
メッセージはきてないし。

もう1回かけても繋がらないし、そういえば蓮が今日夜いたな、と思ってメッセージ送るとすぐ返事がきた。

「あら、蓮はすぐきた…。
おー、クレーム対応か、しょうがないか…。」

1時間以上もかかってるなら結構大きめなクレームなのかもしれない。

報告書とかもやらなきゃいけないしね…。

でもさすがに日付け超える前には帰ってくるよね？

…覚えてないわけないよね？

……

「何してんのあの人！？もう日付け変わるんだけど！」

なんて1人で怒っても誰も返事なんかしない。

これは忘れてるパターンだな。

そして絶対日付けまたぐ前には帰ってこないし
スマホも絶対見ないな。

直感で思った。

だから、メッセージだけ用意しといて、
59分に送ろう。と。

少し嫌味を含めたのは気付いたかな？
これくらいいいよね。

で、案の定帰ってこないからメッセージ送って、
自分の部屋にこもった。

部屋、別々でよかった。

その直後に玄関から音がしたから
帰ってきたんだな、と思ってドアを開けられてもいいように、布団かぶって寝たフリしよ。

ドタドタと走る音がドアの前で止まる。

コンコンコン)

返事なんかしてやるもんか。

渡「A、入るよ」

てか、LINEで寝るって言ったじゃん。
これも見てないのか？もしかして。

渡「A…本当にごめん…。
結婚記念日、忘れてた。申し訳ない。」

やっぱり。はいはい。分かってたよー。

てか1ミリも思い出さなかったわけ？

渡「ごめん…。
俺のために、いろいろ用意してくれて…
ダメだな、俺。ごめん。」

そう言って、翔太くんは出ていった。