青色〜after story ✴︎ (ページ14)

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教えられた部屋の前についたら、ちょうど岩本さんが部屋から出てきた。

岩「翔太、熱あって今は寝てるからそっとしといてやって？
今目黒がフロントの方に必要そうなもの取りに行ってくれてるからAちゃんはそばにいてあげてね」

「岩本さん、ありがとうございます…」

岩「Aちゃんがそばにいたらアイツすぐ治るから大丈夫だよ笑
何かあったら連絡して？俺じゃなくても、舘とか目黒とかでも。」

「はい、ありがとうございます」

岩本さんとわかれて、部屋の中に入ると
ベッドに寝ている翔太くん。

少し顔が赤くて辛そう。

…こんなになるまで気付かなかった。

分かってたのに、働きすぎだってこと。

「ごめんね…翔太くん」

渡「泣くな…A、」

「翔太くん、大丈夫…じゃないよね、ごめん起こしちゃって…」

渡「大丈夫だよこんくらい、たいしたことない」

そう言って起き上がった。

「熱あるから横になってて、
今蓮がいろいろ持ってきてくれるって岩本さん言ってたから。
ごめん…翔太くん体調悪いの…全然気付かなくて…」

渡「お前には心配かけたくなかったっつーか…
でもごめん、結局心配かけた」

「心配させてよ…私、翔太くんの奥さんなのに…」

渡「ごめんな…」

「謝るのは私、家にも帰ってこないで仕事ばっかり…って、翔太くんだけ責めるようなこと思って
自分のことしか考えてなかった」

渡「そんな思いさせてごめん。
…ふっかにはさ何も気にしてほしくなくてさ勝手に自分で全部やろうとしてたわ、
さっき、ふっかから怒られたわ笑」

「そんな…、翔太くんが謝ることじゃない」

渡「見て？」

そう言って渡された翔太くんのスマホ。

ふっか翔太、大丈夫?
ふっか俺の仕事全部やってもらっちゃってごめん。
みんなに翔太のことサポートして、って言ってはいたけどお前はそういうの嫌がるもんな。笑
そこまで気回んなくて、悪かった。
ふっかAちゃんが、翔太が家に帰ってこなくて寂しがってるって優菜から聞いた。
…ってことは口止めされてたらしいけど無理やり聞いた。
Aちゃんにも悪いことしちゃったなー!ごめん!
ふっか育休終わるまでまだあるけど連絡くらいできるから大変になったら連絡してよ、
あと営業のグループLINEで翔太以外の人に仕事割り当てたから。
今みたいに全部やらなくていい、みんなにもっと頼れ!