青色〜after story ✴︎ (ページ13)

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いつも私の異変に気づいてくれるのは蓮。

永「あれ、Aさんもう疲れたんすか？笑
やっぱり俺みたいな若い人がいないとダメっすよねー」

なんて、それに気付きながらも冗談でなごませてくれる永瀬。

それ言ったら何のこと？みたいな反応されるの分かってるから言わない。

これじゃ、何のために結婚したか分かんなくなってきた。

辛いこともしんどいことも一緒に乗り越えるんじゃないの？
私が泣いてるとき、いつもそばにいない。

「「キャーっ！」」

岩「おいっ大丈夫か！！」

宮「翔太！？」

そのとき、さっきまでいた調理場から女の子たちの悲鳴。

と、焦る岩本さんたちの声。

「どうしたの、…！」

そこには横に倒れている翔太くん。

目「永瀬！ストレッチャー用意！！」

永「あっ…はいっ！」

近くの倉庫からストレッチャーを持ってきて
その上に横たわる翔太くん。

みんなの呼び掛けにも応じなくて。

私は怖くなってその場に立ち尽くして。

岩本さんと蓮が空いている客室に運ぶ、と言ってエレベーターに乗り込んだ。

宮「永瀬くんだっけ、ちょっとフロントに伝えてきてくれるか、そしたら設営の残りの準備、できそう？」

永「できます。分かりました。」

宮「A、しっかりしろ、今行かなくてどうする？」

「…私、何も…」

倒れるってことは相当体しんどいってことだ。

それにも気付かずに自分だけ辛いなんて思って。

宮「A！しっかりしろよ、何も気付かなかったとか今はどうでもいいだろ、今の翔太を支えてやれんのはお前だけだぞ」

「涼太…、」

宮「…照から、505号室だってよ。行け」

エレベーターを待つ間、聞こえてきた会話は

宮「あー、そこの子達も永瀬に聞いて手伝ってきてくれる？
あと、Aは翔太の奥さんだからね？
ついでに言うと俺の妹だから。」

女「あっ…はい、いってきますっ」

女「はい…、すみませんっ」

持つべきものは頼れる同期＆後輩と
シスコン気味なお兄様だ。

あと力持ちの先輩も。笑っ