第6話 ページ7
「____警察庁警備局警備企画課から派遣されました。本名は名乗れませんが、千桜柚希と呼んでください」
次の日、私は一人で車を飛ばし、防衛省まで来ていた。
「わかりました。私は超生物を担当している、防衛省の烏間です」
「よろしくお願いします、烏間さん」
烏間さんは怖そうに見えるが根は優しい人のようで、超生物や学校のことを詳しく話してくれた。
「例の超生物は、今は椚ヶ丘中学校のE組校舎にいます。後程あなたをお連れしますので、そこでご自分の目で確かめてください。
生徒達のことですが、彼らは今年受験生です。教師として働くからには、千桜さんにも教鞭をとっていただきます」
「お任せください、教師免許は持っています」
烏間さんは軽く頷き、続きを話し始めた。
「私と超生物の他に、もう一人教師がいます。もちろん、元はプロの暗殺者ですが……」
「話には聞いています。ハニートラップの天才、イリーナ・イェラビッチですね」
烏間さんは、またも何も言わずに頷く。
「彼女にも、あなたが新たに派遣されるという情報は伝えてあります。彼女も現在超生物とともに校舎におりますので、顔合わせを後でしてください。
そして、最後に……これが、対超生物用ナイフと、対超生物用のBB弾と銃です」
「わかりました……柔らかいんですね」
触ってみると、ナイフはぐにゃりと曲がった。
シリコンで出来ているような感覚だ。
「はい。人体には危害がありません」
「それなら安心ですね。では教師としての仕事をお聞きしますが、休みはどのように?」
「平日はもちろん仕事ですが……土日は基本的に自由ですね。我々は本校舎での部活の指導等もありませんし、授業予定が決まれば基本は自由かと。
ただ、超生物は土日もいつも来ているので、暗殺をするのなら来るといいと思いますよ」
「なるほど。私は公安での仕事もあるので、平日でも急遽休みをとってしまうかも知れないのですが……」
「生徒達にもそのように伝えておきましょう」
「ありがとうございます」
ぺこりと頭を下げると、烏間さんはもう質問は終わりと判断したらしく、扉へ向かって歩き出した。
「では、椚ヶ丘中学校へ向かいますが……」
「あ、大丈夫です。自分の車で向かうので」
「わかりました。では、私の車に付いてきてください」
「はい」
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恋(レン) - めちゃおも!ガンバって!сражатесь! (2018年6月30日 23時) (レス) id: 78c191449c (このIDを非表示/違反報告)
れいんぼぉー(プロフ) - 朝霧さん» ありがとうございます!ほぼ私が読みたいがために書き始めたようなものなのですが、そう言っていただけると嬉しいです!これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします! (2018年1月6日 8時) (レス) id: 6eca2fb2bd (このIDを非表示/違反報告)
朝霧 - めっちゃ面白いです!!どっちの話も好きなので、こういった小説が読めて凄く嬉しいです!これからも更新頑張って下さい!楽しみにしてます! (2018年1月6日 0時) (レス) id: 245aacf69a (このIDを非表示/違反報告)
れいんぼぉー(プロフ) - 銀狼さん» ありがとうございます!更新、ゆっくりかもしれませんが頑張っていくので、応援よろしくお願いします! (2017年12月24日 11時) (レス) id: 6eca2fb2bd (このIDを非表示/違反報告)
銀狼(プロフ) - とても素晴らしい作品ですね!これからも更新頑張ってください!応援してます! (2017年12月23日 19時) (レス) id: a78c622004 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れいんぼぉー | 作成日時:2017年12月23日 14時