第19話 ページ20
「全員、通信機を絶対に外さないで潜入すること。私が通訳するわ」
「助かる。作戦だが……」
「女性たちに被害が及ばないようにするのが最優先。ヤツらに勘づかれる前に逮捕するわ」
倉庫街の地図を見ながら、車を停める場所、各捜査官の配置を確認していく。
「組員はおそらくこの扉から来るでしょ？周囲を捜査官で囲んだ方がいいわ」
「一人、組員か買い手に化けられればいいんだけどな……」
「ダメ、危険が多すぎる。いくらバカでも、そんなことがないようにお互いの顔くらい確認してるでしょ」
「では、基本は全員倉庫内、外で待機で良いですか？」
風見が書類にまとめながら、どんどん会話を進める私たちにストップをかけた。
いつものことなのだが、作戦会議中は私と降谷は2人だけでどんどん話を進めてしまう。
たまに風見が止めてくれないと、話をまとめることもなく永遠に話し合ってしまうのだ。
……ほんと、風見には頭が上がらない。
「そうだな。さっきも言った9人は倉庫内。それ以外は倉庫を囲め。ああ……大川、お前はAと車内で待機だ」
「了解！」
「俺も倉庫内で指示を出す。順番に作戦をまとめるべきだな」
そう言って、降谷は机上の地図をじっと見て、丸をつけ始めた。
捜査官の隠れる位置を決めているのだ。
「買い手、組員、どちらもいないうちから倉庫内に潜入するのが降谷、風見、今井、高橋、狭山、鈴木、野村、斎藤、久保、近藤の計10名。それ以外は近くの茂みで待機すること」
「倉庫脇の車内にはAと大川。捜査官は全員通信機をつけて、車内の2人と会話できるようにしておけ。ベトナム語を話されたら、Aが通訳をしてくれる」
「倉庫内にヤツらが来たら、見つからないように徐々に距離を詰めること。中の荷物の配置も隠れやすいようにしておいた方がいいわね」
現在、あの倉庫には近くの工場からの委託品が保管されているはずだ。
困ったことに、倉庫業者や工場の人間に「ここで闇取引があるので少し位置を変えます」とは言うことができない。
違法に倉庫内に潜入、そして違法に倉庫内の物資の移動。
……公安お得意、違法捜査だ。
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恋(レン) - めちゃおも！ガンバって!сражатесь! (2018年6月30日 23時) (
レス) id: 78c191449c (このIDを非表示/違反報告)
れいんぼぉー(プロフ) - 朝霧さん» ありがとうございます！ほぼ私が読みたいがために書き始めたようなものなのですが、そう言っていただけると嬉しいです！これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします！ (2018年1月6日 8時) (レス) id: 6eca2fb2bd (このIDを非表示/違反報告)
朝霧 - めっちゃ面白いです！！どっちの話も好きなので、こういった小説が読めて凄く嬉しいです！これからも更新頑張って下さい！楽しみにしてます！ (2018年1月6日 0時) (レス) id: 245aacf69a (このIDを非表示/違反報告)
れいんぼぉー(プロフ) - 銀狼さん» ありがとうございます！更新、ゆっくりかもしれませんが頑張っていくので、応援よろしくお願いします！ (2017年12月24日 11時) (レス) id: 6eca2fb2bd (このIDを非表示/違反報告)
銀狼(プロフ) - とても素晴らしい作品ですね！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2017年12月23日 19時) (レス) id: a78c622004 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいんぼぉー | 作成日時：2017年12月23日 14時
