第17話 ページ18
「杠葉A、ただいま戻りました！」
「あ、杠葉さん。おかえりなさい」
扉をバンッと開けて明るく挨拶をするが、返してくれたのは風見だけ。
なんだなんだ。悲しいじゃないか。
「風見、降谷からあんたに仕事もらえって言われたんだけど」
「ああ、私が杠葉さんの仕事を管理しているので……これをどうぞ」
そう言って渡されたのは、大量の書類。
『組織間での拳銃譲渡に関して』、『日本に潜伏していると考えられる指名手配犯について』……
いかにも恐ろしそうな題名の書類が大量に出てくる。
「はい、了解……上司の仕事を部下に管理させるのもどうなのかしらねぇ……」
「いえ……それに、降谷さんも杠葉さんも、上からの大量の仕事があるでしょう。私が管理を任されているのはほんの一部じゃないですか」
少し悔しそうに風見は言うが、一部だけでも管理してくれるのはとてもありがたいことだ。
私より優秀な降谷なんて、一体1日にどれほどの仕事をこなしているのか検討もつかない。
「一部だけでも管理してくれて助かってるんだから、そういうこと言わないの。私は嬉しいわよ、あんたが私の仕事丁寧にまとめてくれてて」
「……当然のことです」
そういった風見は、満更でもなさそうだ。
「そろそろ降谷も帰ってくると思うから、そっちの対応もよろしくね。私は仕事するから」
「はい」
自分のデスクに向かい、書類をパラパラとめくる。
「『違法組織によるハッカー行為の阻止』……『拳銃密輸の現行犯逮捕の経緯』……『テロを企画していると思われる人物』……『監視中のテロ組織の最近の行動』……」
大量の書類に目が眩む。
これ、全部今日中に始末しないといけないのか……
「あ、降谷さん！おかえりなさい！」
風見の嬉しそうな声が聞こえて目をあげると、随分とやつれた表情の降谷が立っていた。
「おかえり、降谷。随分老けたんじゃない？」
「冗談はよせ、A。それより、緊急事態だ。前々から目をつけていた暴力団に動きがあった」
その一言で、現場に緊張が走る。
「いいか、全員よく聞け。対象は『大和会』。全員情報は入っているな」
「総裁、大山 健をトップとした暴力団の一つね。拳銃密輸、人身・臓器売買、麻薬密売……いろいろやってるわ。組員は約100名。ほとんど顔や氏名が割れてるけれど、証拠を一切残さないから今まで逮捕もできなかったところね」
「ああ……その大和会に関して、情報がおりてきたんだ」
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恋(レン) - めちゃおも！ガンバって!сражатесь! (2018年6月30日 23時) (
レス) id: 78c191449c (このIDを非表示/違反報告)
れいんぼぉー(プロフ) - 朝霧さん» ありがとうございます！ほぼ私が読みたいがために書き始めたようなものなのですが、そう言っていただけると嬉しいです！これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします！ (2018年1月6日 8時) (レス) id: 6eca2fb2bd (このIDを非表示/違反報告)
朝霧 - めっちゃ面白いです！！どっちの話も好きなので、こういった小説が読めて凄く嬉しいです！これからも更新頑張って下さい！楽しみにしてます！ (2018年1月6日 0時) (レス) id: 245aacf69a (このIDを非表示/違反報告)
れいんぼぉー(プロフ) - 銀狼さん» ありがとうございます！更新、ゆっくりかもしれませんが頑張っていくので、応援よろしくお願いします！ (2017年12月24日 11時) (レス) id: 6eca2fb2bd (このIDを非表示/違反報告)
銀狼(プロフ) - とても素晴らしい作品ですね！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2017年12月23日 19時) (レス) id: a78c622004 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいんぼぉー | 作成日時：2017年12月23日 14時
