butler.43 ページ43
〜崇裕side〜
俯いたくなるほど、酷いことをされたんやと思う。
そんな直後にこんなんするとか、傷抉る以外の何でもないって分かってる。
それでも、汐里の最後の記憶が、俺であって欲しいと思った。
これで嫌われても良い。
せめて、トラウマになる原因が他の男ではなく、俺になるように。
優しく、深く。
汐里「っ…」
汐里が俺の胸を軽く叩き、俺と汐里が離れた。
「…ごめん。嫌やった、よな」
汐里「…何で…？」
けれど、汐里の口から出てきたのは、全く予想もしてなかった言葉で。
汐里「好きな人にされて、嫌な訳ないっ…！」
「…へ？」
…好きな、人？
その言葉を頭で整理し終わる前に、俺の胸に飛び込んできた汐里。
汐里「…自惚れても、良いの？」
その言葉が終わる前に、俺は汐里を抱き締め返した。
「…っ好きや、汐里の事が」
汐里「私も…好き」
それを聞いて、俺はへなへなと汐里の肩に頭を預けた。
「フラれるかと思ったぁ…」
汐里「上書きしてくれて、嬉しかったよ？」
ふふ、と余裕そうに笑うんは気に食わんかったけど、肩の傷もあるし。
汐里を抱き上げ、耳元で囁いた。
「…傷完治したら、覚悟しとけよ」
汐里「っ…、それはずるいっ…」
汐里を抱き上げたまま監 禁場所を出ると、ちょうど男が警察に引き渡される所だった。
淳「汐里！�陲舛磴鵝�」
智「無事で良かった…」
みんな一旦安堵して、俺と汐里とを見比べた。
照「…何はともあれ、おめでとう(笑)」
にやにや笑われつつも、祝福されて悪い気はせんかった。
「さ、帰ろか」
汐里「た、崇裕、下ろして…？」
「え、嫌や」
真っ赤なこの顔も、俺のものって考えると悪い気はせんな(笑)
butler.44〜epilogue〜→←butler.42
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なななお - 今更！？って感じなんですが今日から読ませていただきます(^^) (2021年1月19日 17時) (
レス) id: 19a2f5ad1d (このIDを非表示/違反報告)
mhygkj1101(プロフ) - 一波さん» 楽しみにしてて下さい！(笑) (2018年5月9日 23時) (レス) id: d0b6e37a2e (このIDを非表示/違反報告)
一波(プロフ) - これからも楽しみにしてます！！ (2018年5月9日 23時) (レス) id: 42ea6c0922 (このIDを非表示/違反報告)
mhygkj1101(プロフ) - 一波さん» 一波さんのツボにぴったりはまって良かったです！ (2018年5月9日 23時) (レス) id: d0b6e37a2e (このIDを非表示/違反報告)
一波(プロフ) - そうなんですね！私もなんです！だから、作者さんの書くはまちゃんはこんなに私のドストライクなんですね！ (2018年5月9日 23時) (レス) id: 42ea6c0922 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：DAJTRTN-#
| 作成日時：2017年4月16日 19時
